AIと情報過多社会の光と影 私たちは本当に賢くなったのか
人工知能の様々な側面は実に魅力的で、時に驚異的ですらある。これまでにないほど多くの情報が指先ひとつで手に入るようになり、さらに優れたツールは、膨大な文献群へと私たちの関心を引き寄せてくれる。これはあまりにも突然で、信じがたい変化だった。私はまだ、この新しい世界に馴染もうとしている最中である。疑いようもなく、AIは私の生活を豊かにした。最近では、あらゆる問いに対してまず「グロックする(XのAI、grokに聞く)」という習慣が身についてきた。
もちろん、すべての回答が完璧というわけではない。時には、この「人工の頭脳」と延々と議論を交わすこともある。それでも、AIは思考を良い方向に導いてくれる。あらゆる話題に好奇心を持つ者に対して、ヒントを与えてくれるのだ。10年前の私であれば、この技術から、はるかに賢い世界が生まれることを容易に予測できただろう。そして実際、AIは私自身をも賢くしてくれているように感じる。おそらくAIの最大の価値は、アカデミア、非営利団体、大企業の中に存在する「偽の専門家」たちを凌駕し、その地位を脅かしている点にある。
彼らは長きにわたり、「知識の保管庫」としての役割を担い、報酬を得てきた。しかし現在、彼らもおそらく気づき始めているはずだ。自分たちが既に取って代わられたのではないか、あるいは少なくとも知的リーダーとしての優位性が深刻な挑戦に直面しているのではないかと。忘れてはならないのは、私たちがまだこの変化の始まりに立っているということだ。エリートの持つ知識と、誰もが瞬時に手にできる知識との間の格差は、今後ますます縮まっていくに違いない。
関連記事
イランによるホルムズ海峡封鎖に対し、米国がいかに主導権を奪還すべきかを論じる
北朝鮮が狙う「対衛星兵器」は単なる技術誇示ではない。国内を弾圧し国外を脅かす独裁体制の本質が、宇宙へと拡張された「新たな戦場」の序曲である
イランに対する軍事的成功は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束やシリアのアサド政権の打倒に続いて、ほどなくして起きたものであり、世界中の独裁者に対する警鐘をますます大きく鳴らしている。もし米国に敵対すれば、安全ではいられない。
米国とイスラエルがイランを共同攻撃し、イランがホルムズ海峡を封鎖したことで原油価格が上昇した。米国を含む各国は油価抑制のため複数の措置を講じたが、効果は限定的だ。ある専門家は、油価を下げる最も有効な措置はホルムズ海峡の再開であると指摘する
米国防総省がパランティアのAIプラットフォーム「メイブン」を正式な軍のプログラムとして採用した。日本においても、パランティアのシステムが自衛隊や政府機関に導入される可能性は極めて高いとみられる。高い利便性の一方で、パランティアのAIは常に激しい議論の標的となっている