中堅デベロッパーに危機 港龍中国が1億円超の利払い不能
香港証券取引所に上場する港龍中国地産グループ有限公司は、資金繰りの悪化により、6月17日に支払期日を迎えた85万7600ドル(約1億2400万円)の利息を支払えない見通しであることを発表した。これにより、同社は債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があり、中国不動産業界の財務難が中堅企業にも広がっている現状が浮き彫りとなった。
同社によると、過去に発行した1億8千万ドルの社債について、資金繰りがひっ迫する中でプロジェクトの進行資金を優先し、利息支払いを断念したという。
さらに、2024年12月末時点で約1億9300万元(約40億5300万円)の銀行借入およびその他の債務が返済期限を過ぎており、2025年11月満期の社債に付随する違約条項が発動される可能性があるという。加えて、9億3千万元(約195億円)の借入も「即時返済を求められる状態」にあり、資金繰りの状況はさらに悪化している。
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