米中の新たな貿易協定に基づき、アメリカ政府は中国向けチップ設計ソフトウェアの輸出制限を緩和し、ハイテク分野における限定的な協力の兆しを打ち出した。写真はアメリカのチップソフトウェア企業、シノプシス(Synopsys)の看板。(Shutterstock)

米国 電子設計自動化ソフト対中輸出制限を緩和 半導体産業に影響

米国政府は新たな米中貿易協定に基づき、中国向けEDAソフトウェアの輸出制限を解除した。主要3社が中国市場での製品・技術提供を再開し、半導体産業や国際サプライチェーンに大きな影響を与える見通し。

EDAソフトとは、「Electronic Design Automation(電子設計自動化)」の略で、半導体や電子回路、プリント基板などの設計作業を自動化・効率化するためのソフトウェアである。

世界三大EDAソフトウェア供給企業であるケイデンス・デザイン・システムズ、シノプシス、シーメンスは、アメリカ政府の方針変更を受け、中国市場向けEDA製品の輸出に際し、特別許可の申請を必要としないことを認めた。

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