致死性はフェンタニルの5倍
欧州に広がる中国産薬物「ニタゼン」 密輸の実態を追う
フェンタニルよりも高い致死性を持つ中国産「ニタゼン系(Nitazenes)」合成オピオイドが、欧州全域で急拡大中だ。闇市場や密輸ネットワークを通じて、短期間で拡散しており、中毒死が急増して、現場に深刻な混乱をもたらした。
イギリス・スコットランドでは、人口約550万人の地域が現在、中国産の新型合成オピオイド「ニタゼン系薬物」の急速な拡大に直面し、この薬物はフェンタニルの5倍の致死性を持ち、短期間で多数の中毒死を引き起こした。
スコットランド公共衛生局(PHS)は29日に報告を発表し、3月から5月にかけて毒物関連の死亡が312件に達したと明示した。これは前四半期と比べて15%の増加である。検出体制に限界があるものの、確認された症例のうち、6%からニタゼン系薬物を検出した。専門家はこの割合を過小評価と見なし、実態はさらに深刻であると強調した。
関連記事
ドイツ警察によると、身元不明の爆発装置を搭載したドローンが4日夜から5日未明にかけてライプツィヒ/ハレ空港に混乱をもたらし、便の運航が一時停止、一部機体が目的地変更を余儀なくされた。当局はすでにテロ対策捜査を開始している。
中国資本の欧州進出に警戒広がる。ベルギー政府、重要航空インフラを担うヘリ運航会社NHVの買収を安全保障上の懸念から阻止。
欧州を襲う異常気象が食卓を直撃する。猛暑・干ばつ・山火事で農作物が大幅減産、仏野菜は収穫半減の恐れ。スペイン穀物も500万トン超減少見通し
高温と少雨の影響で、欧州の水力発電量が過去最低に迫っている。ドナウ川の水位低下により原子力発電所の運転にも影響が広がり、EUでは天然ガス発電が増加している
スペイン飛び地セウタで88人死亡の越境事件を受け、欧州委員長フォン・デア・ライエン氏はEU域外国境の管理強化と物理的障壁設置をサンチェス首相に要請。加盟国間では移民政策を巡る対立も深まっている。