自民党 総裁選前倒しを検討 両院議員総会で石破首相の早期退陣要求相次ぐ
自民党は8日、先月の参院選での大敗を受け、党本部で両院議員総会を開いた。総会では、出席した多くの議員から石破茂首相(党総裁)の早期退陣や総裁選の前倒しを求める声が相次いだ。党執行部はこの議論を受け、総裁選挙管理委員会に前倒し実施の検討を要請。今後、所属の国会議員と都道府県代表の過半数の同意があれば、総裁選が前倒しで行われる可能性がある。具体的な判断は8月末以降になる見通しだ。
同日の総会は、参院選での責任問題と今後の党運営について議論するために開かれた。石破首相は会議の冒頭で「引き続き日本国に責任を持つ」と述べ、続投への意欲を重ねて表明した。
総会には253人が出席し35人が発言した。参加議員の多くは「新たなリーダーが必要だ」として臨時の総裁選の実施を求める声や、「信頼回復のためには、国会議員だけでなく党員・党友も参加する『フルスペック』の総裁選挙が不可欠だ」とする意見が相次いだ。
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