PwCの調査によると、2025年のホリデーシーズン（年末年始の休暇期間）における支出を、84％の消費者が「減らす予定」と回答しています。ホリデーシーズンの楽しみを犠牲にせず、予算を上手に活用したいなら、9月、あるいはそれより早い段階から計画を立て始めるのが最善です。ギフトショッピングやその他のホリデーの予定をあらかじめ決めておき、シーズン中のセールをうまく活用することで、大きな節約につながります。
 

ギフトショッピングの計画を立てる

多くの人が「ホリデーシーズンの予算を立てたい」と言いますが、実際に実行するのは簡単ではありません。大切な人をがっかりさせたくないという気持ちや、つい衝動買いをしてしまうことが理由です。そんな時に役立つのが「3つの贈り物のルール」です。

この「3つの贈り物のルール」は、東方の三博士がイエス・キリストに贈り物をしたという逸話に由来します。贈り主（サンタクロースも含む）は、それぞれ「欲しいもの」「必要なもの」「読み物」の3つを贈るという考え方です。このルールを使えば、ギフトの種類が明確になり、買いすぎを防ぎ、予算管理がしやすくなります。

予算にもう少し余裕がある場合は、「8つの贈り物のルール」を活用するのもおすすめです。このルールでは、贈り物を「欲しいもの」「必要なもの」「着るもの」「読み物」「遊ぶもの」「アクティビティ」「食べ物」「家族で楽しめるもの」の8つのカテゴリーに分けます。お子さんにそれぞれのカテゴリーで欲しいものをリストアップしてもらい、予算に合わせて何を買うか一緒に決めましょう。

このように計画的にギフトを準備すれば、何を贈るかが事前に明確になり、カテゴリーごとに予算も立てやすくなります。結果として、ストレスが減り、無駄な出費も防げます。
 

買い物中に気を散らさない

買い物をする時、「見るだけ」と「購入する目的がある」では大きな違いがあります。ウィンドウショッピングをしていると、予期せぬ商品に目が留まり、つい余計な出費をしてしまいがちです。

「見て歩く」とは、特に目的もなく店内を歩き回ったり、オンラインであれこれクリックしてしまう状態のこと。衝動買いのリスクが高まり、予算オーバーになってしまう可能性があります。

一方で、目的を持った「直接購入」は、事前に作成したリストに基づいて商品を選ぶため、無駄遣いを防ぐことができます。リストに集中することで、必要なものだけを買い、予算通りの買い物ができます。
 

小売店で節約するコツ

「オンラインショッピングで最も賢い方法は、まずAmazonやWalmartなどの大手小売サイトで欲しい商品を見つけてから、同じ商品を扱っている小規模店舗を探すことです」と、オンラインストア「タンク・リテーラー」のオーナー、ルー・ハバティ氏はエポックタイムズに語っています。

ハバティ氏によれば、小規模なオンラインストアは、大手企業よりも積極的に割引やサービス向上に努めており、顧客を獲得しようとする傾向が強いそうです。

「まず、販売業者に電話番号が記載されているかを確認してください」と彼はアドバイスします。「電話をかけて、『Amazonで見つけた商品なんですが、できれば中小企業から購入したいと思っていて、安くなりますか？』と尋ねてみましょう」

ハバティ氏は、オンラインショップのオーナーは直接電話応対することが多く、割引にも柔軟に対応する傾向があると述べています。「私自身、今でもお客様の電話に直接応対しています。お客様から割引を希望されれば、たいていの場合は対応していますよ」と語っています。
 

オンラインショッピングで急いで決済しない

オンラインストア「タンク・リテーラー」のオーナー、ルー・ハバティ氏によると、オンラインショッピングで割引を受けるコツのひとつは「すぐに購入を完了しないこと」だそうです。まず配送情報を入力しても、「購入」ボタンはすぐにクリックしないでください。

「オンラインストアから一度離れて、1〜2日ほど待ってみてください。たいていの場合、数日以内に割引コードが記載されたメールが届きます」と、ハバティ氏は語っています。

特に、今までそのオンラインストアで購入したことがない場合は、割引が提供される可能性が高くなるとのことです。
 

実店舗の買い物で節約

セールの開催日を把握することは、実店舗でもオンラインでも重要なポイントです。実は、オンラインストアと実店舗では、割引が始まるタイミングが異なることがあります。

スマート・ブランクスの営業担当副社長、リリアナ・タフォヤ氏はエポックタイムズにこう語りました。

「オンラインで買い物をするなら、火曜日や水曜日のセールを探すのが狙い目です。これらの曜日は比較的アクセス数が少ないため、値引きされることが多いです。実店舗では、週末セールやブラックフライデーのような大規模イベントに注目するとよいでしょう」

タフォヤ氏は、セールの「波」についても解説しています。

• 第一波：新規顧客を獲得するための広範囲な割引
• 第二波：企業が余剰在庫を処分するための割引
• 第三波：ホリデーシーズン終盤に実施される、大幅な在庫一掃セール

「人気商品が大幅に割引されている時は、小売店が在庫過剰になっている可能性が高いです。まさに『今が買い時』ということです。また、あまり人気のない色や季節限定のスタイルでも、大幅な値引きがされていないか確認してみましょう。お得な掘り出し物が見つかるかもしれません」と、タフォヤ氏はアドバイスしています。

通常、実店舗の割引は段階的に行われるため、タフォヤ氏は「ホリデーセールの第二波か第三波を狙うのが、最もお得な買い物ができる時期」と勧めています。
 

鍵は「計画」にあり

ストレスフリーで、予算内に収めたホリデーシーズンを過ごすには、何よりも「計画」が欠かせません。今のうちからしっかりと計画を立てておけば、ホリデーシーズンを思いきり楽しめるだけでなく、新年に「使いすぎてしまった……」とイライラすることも防げます。