犬を飼っている場合、頻繁にシャンプーやブラッシングをするだけでなく、健康に影響を与える可能性のあるノミがいないか確認することも重要です。専門家の中には、家の中で白い靴下を履くことで、ノミの存在を確認し、適切なタイミングで対処できると指摘する人もいます。そうすることで、ノミが子犬に飛び移って血を吸うのを防ぎ、獣医にかかる費用を節約できる可能性もあります。
イギリスの『デイリー・エクスプレス』紙によると、ノミは子犬にさまざまな不快な影響を与えます。皮膚にかゆみを引き起こし、過剰な掻きむしりによって傷跡が残ることもあります。
ノミはさまざまな方法で家に侵入します。もっとも一般的なのは子犬に付着して入ってくる方法ですが、それ以外にもさまざまな経路を通じて家に入り込み、愛するペットに不快感を与えます。
イギリスの害虫駆除会社「ThermoPest」の専門家、ジェームズ・ローズ氏は、特にカーペットやラグが敷かれている家庭に向けて、ノミの有無を確認するユニークなテクニックを含む専門的なアドバイスを紹介しました。
ローズ氏によれば、家の中で白い靴下を履くことがノミの有無を確認する良い方法だといいます。ノミ対策を講じている場合、このちょっとした工夫で、その対策が効果を発揮しているかを確認できます。
カーペットが敷かれた場所を歩くと、ノミが靴下に止まることがあります。靴下が白ければ、ノミが非常に目立ちます。ローズ氏は、ノミは明るい色に引き寄せられる傾向があるため、この小さな工夫がとても効果的だと説明しています。
とはいえ、家とペットをノミから守る責任は常にあります。ローズ氏は、できる限り毎日床を掃除機で掃除し、庭の芝生をしっかりと刈り、定期的にペットの毛をブラッシングし、週に一度は寝具やクッションカバーを洗濯することを推奨しています。

家の中にノミがいると考えられる場合、いくつかの兆候に注意する必要があります。たとえば、子犬の皮膚、特に脚や足首に、小さく赤いかゆみを伴う斑点が出ていないか確認しましょう。これはノミに刺されたサインかもしれません。
また、ノミの糞にも注意が必要です。それらは黒く小さな斑点のように見え、実は消化された血液です。床や家具、あるいはペットの体の上を跳ね回る小さな黒い虫(ノミ)を目撃することもあるでしょう。
子犬がしきりに体を掻いている場合も、ノミの存在を疑うべきです。問題が深刻化すると、本来なら避けられたはずの高額な獣医費が発生する可能性があります。
「ThermoPest」のウェブサイトによると、ノミの体長は約2~3mm、色は暗褐色または黒色で羽はなく、平たく、ジャンプ力に優れています(体長の200倍も跳躍可能)。床や家具の上で頻繁に跳ね回るのが特徴です。
ノミに刺されると、皮膚に赤くかゆみを伴う小さな腫れが、群れ状または線状に現れることがあります。これらの腫れは通常、足首、脚、腰などに見られ、数時間以内に激しいかゆみを引き起こします。掻くことで腫れが悪化し、水疱ができたり、アレルギー反応や感染症を招いたりする可能性もあります。
掃除機をかけたり、殺虫剤を使ったりするDIYの方法でノミを除去できる場合もありますが、卵や隠れているノミまでは駆除できないことがあります。専門の害虫駆除業者に依頼すれば、カーペットや家具、隙間など、ノミが潜んでいるホットスポットを集中的に処理してくれます。
中央通信社の報道によれば、台湾の皮膚科専門医である黄美月氏は、ペットに寄生したノミが人間にも移り、体のさまざまな部位に赤い発疹と激しいかゆみを引き起こすと述べています。長袖の服を着ていても、ノミの寄生を完全には防げないといいます。
黄氏によると、ノミに刺された場合はステロイド入りの軟膏を塗れば症状が改善するそうです。症状がひどい場合には、あせも用のクリームを使用すると2〜3日で回復が見込めます。ただし、絶対に手で掻かないようにしましょう。掻いて皮膚を傷つけると、症状が悪化し、化膿や色素沈着、さらには傷跡が残る恐れがあります。
(翻訳編集 李慧琴)
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