(Shutterstock)

「沈黙のキラー」高血圧が招く脳の老化、その対策とは

脳が健康を保つためには、安定した血液の供給が欠かせません。それはまるで、庭の植物が育つために水を必要とするのと同じです。ところが、血圧が高すぎる状態が続くと、血管が絶えず圧力にさらされて傷ついてしまいます。これは、水圧が強すぎて灌漑システムが壊れ、植物を痛めてしまうのと似ています。長い年月をかけてその損傷が蓄積すると、アルツハイマー病のリスクが大幅に高まるのです。

朗報なのは、血圧を薬や生活習慣の改善によってしっかりコントロールすれば、脳と記憶を守るための最も有効な防御線になるということです。

 

多くの人は気づいていませんが、慢性的な高血圧は知らぬ間に脳を攻撃しています。研究データによれば、血圧が正常な人に比べ、治療を受けていない高血圧の人はアルツハイマー病を発症するリスクが約40%も高いことがわかっています。

▶ 続きを読む
関連記事
鼻歌、後ろ向き歩き、ガムを噛むだけ。神経科学者が教える、今日からできる脳を鍛える習慣とは?忙しい日常でも続けやすい、意外で科学的な脳トレ法を紹介します。
認知症治療で気になる薬の副作用。実は初期から鍼灸や中医学を併用することで、記憶力の維持や進行の緩和が期待できるといいます。症例とともに、その考え方と可能性を分かりやすく紹介します。
オーストラリアの研究では、70歳以上の高齢者は、普段から音楽をよく聴く人ほど認知症になるリスクが低いことを示した。楽器を演奏する習慣がある人でも同様の傾向がみられる
毎日の食事と生活リズムを整えることが、脳卒中や心筋梗塞の予防につながる――中医学の知恵と現代研究をもとに、血管を守る食材、睡眠・運動・ストレス管理、万一の回復までを実践的に解説します。
約2万8千人を25年間追跡した研究で、高脂肪のチーズやクリームを多く摂取していた人ほど、長期的な認知症リスクがやや低い傾向にあることが分かった。研究者は「脂肪の量ではなく、食品の形や食事全体の質が重要だ」と指摘