ペンタゴン「6大軍事革新分野」を公開
ペンタゴン(米国防総省、戦争省)は11月17日、政府の研究開発予算を軍事技術の革新に集中させるため、「重要技術分野(Critical Technology Areas:CTA)」として6分野を指定すると発表した。指定された分野は「応用人工知能(AAI)」「バイオ製造(BIO)」「紛争下兵站技術(LOG)」「量子・戦場情報優越(Q-BID)」「大規模指向性エネルギー(SCADE)」「大規模極超音速兵器(SHY)」の6つである。ペンタゴンは現時点で予算の割り当てについては明言していないが、これらの分野に注力する方針を示している。
国防副長官(研究・技術担当)エミル・マイケル氏は公式声明の中で、「我々の競争相手は急速に動いているが、我々はそれ以上の速度で行動する」と述べ、「兵士は明日ではなく“今”の成果を必要としている」と強調した。「この6つの重要技術分野は単なる優先事項ではなく、喫緊の課題である。米軍兵士には最先端技術が与えられ、最大限の統制力を発揮できる。これこそが戦争に勝つための手段だ」と付け加えている。
また、ピート・ヘグセス国防長官は発表時のコメントで、「我が国軍は常に最前線に立つ存在だ。エミル・マイケル副長官が提示した6つの重要技術分野によって、米軍の戦士たちは常に有利な戦いを展開し、最高水準の兵器を手にすることが可能となる。国防総省は、世界最強の戦闘力を維持することに尽力する」と述べている。
関連記事
米軍は、中共による軍のネットワークや重要インフラへの侵入に対抗し、太平洋地域のサイバー防衛体制の統合を進めている。専門要員や機材をハワイに配備し、有事の通信遮断や部隊展開の妨害に備える
米国防総省の「軍事基地90日間独立計画」は世界大戦の兆候なのか。本記事では、サイバー攻撃等のインフラ脅威に備える現実的な国防戦略の背景を解説し、過剰な戦争の憶測の誤りを指摘する
大規模な戦争は電力網をまひさせ、供給網を寸断し、米本土の重要インフラを脅かす可能性があり、米軍の作戦能力が脅かされる。米戦争省が進めている「終末計画」とは
トランプ米大統領は6日、米政府と防衛関連企業アンドゥリル・インダストリーズが共同で66億ドルを投じ、メリーランド州ボルティモア近郊に、先端技術を活用した新たな防衛用造船所を建設すると発表。潜水艦と自律型水中システムの生産能力を拡大する
米軍がメキシコ国境で対ドローン技術を本格試験。麻薬組織による無人機の侵入は30日間で378件に上る。レーザーで11機を撃墜したほか、AI搭載の迎撃システムなど最新装備も投入