令和8年度当初予算案の閣議決定について会見する高市総理(出典:首相官邸ウェブサイト)

過去最大122.3兆円規模と28年ぶりPB黒字化 令和8年度当初予算案が閣議決定

2025年(令和7年)12月26日、政府は令和8年度当初予算案を閣議決定した。これを受けて高市総理大臣は記者会見を行い、過去最大規模となる予算の狙いと、日本の財政運営の新たな指針を示した。

令和8年度の一般会計予算案は、総額122.3兆円と過去最大規模になった。高市総理はこの予算について、令和7年度補正予算から「切れ目なく」対応し、「日本列島を強く豊かにするための予算」であると定義した。

会見で強調された主な政策の柱は以下の通りである。

▶ 続きを読む
関連記事
政府は26日、人命最優先の「防災立国」実現に向け、防災庁設置の基本方針を閣議決定した。令和8年中に設置し、352名体制と202億円の予算規模で、南海トラフ等の巨大災害に備える強力な司令塔を目指す
高市総理は内外情勢調査会で講演し、「決断と前進の内閣」が取り組む政策の全容を説明した。物価高対策や「危機管理投資」を通じ、日本を強く豊かにし、再び世界の高みへ押し上げる決意を表明している
高市総理は経団連で、緊縮から「責任ある積極財政」への転換を表明。投資促進税制や「フィジカルAI」等の成長戦略を通じ、供給能力強化と賃上げによる経済の好循環を実現し、未来を希望に変える決意を述べた
林芳正総務相は26日、昨年の衆院選で自身の陣営が支払ったとされる労務費を巡って選挙運動費用収支報告書を訂正したことに関して、秘書が適切とは言えない処理を行ったしたとして陳謝した。