ハメネイ一族の海外隠匿資産に関する新たな手がかりが浮上した。写真は、2026年1月13日、当局による血みどろの弾圧に抗議し、ミラノの米国領事館前でデモを行う抗議者たちの様子(Piero CRUCIATTI / AFP via Getty Images)

ハメネイ師の次男 ロンドンの資産発覚 1億ポンド超の不動産所有

イランの最高指導者ハメネイ師の次男が、海外に資産を隠匿している新たな手がかりが明らかになった。その中には、ロンドンの通称「億万長者通り」にある1億ポンド(約190億円)以上の価値を持つ不動産も含まれている。

ブルームバーグの報道によると、調査員らはモジュタバ・ハメネイ氏に関連するとみられる不動産および金融資産のネットワークを特定した。このネットワークは、ペーパーカンパニーや仲介人を通じて運営されており、ロンドン北部ハムステッドにある、超富裕層やセレブリティが集まることで有名な「ビショップス・アベニュー(Bishops Avenue)」に11軒の不動産を保有している。その総資産価値は1億ポンド(約1.37億ドル)を超える。

現在56歳のモジュタバ氏は、父アリ・ハメネイ師の有力な後継者候補と目されている。2019年以降、ハメネイ師の事務所で要職を務めていることや、イラン治安機関との関与が疑われることから、米国による制裁対象となっている。モジュタバ氏の不動産帝国は英国にとどまらず、ドバイの高級住宅地の別荘や、欧州各国に点在する商業不動産、ホテル物件にまで及んでおり、さらに複数の国に銀行口座や金融資産を保有しているという。

▶ 続きを読む
関連記事
イランがUAEの石油拠点をドローンで攻撃。ようやく合意した米イ停戦を揺るがす事態に、トランプ氏は「武力行使」も辞さない構え
中東は「敵か味方か」だけでは語れない、複雑な利害が絡む場所。2026年、米国が仕掛けた「二重封鎖」という新戦略が、イランや中国の計算をどう狂わせるのか。平和を揺るがす「急所」の正体を分かりやすく解説
カタールが40億ドルのパトリオット・システムを受領する一方、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートは誘導ロケット弾と新たな戦闘指揮能力を確保した。米国はイランとの緊張が続く中、地域の自衛力を強化する。停戦直後の不安定な時期の決断だ
中東情勢の緊迫化でガソリンや電気代の値上げが懸念される中、原油高は私たちの生活にどんな影響を与えるのか? 日銀の最新レポートをもとに、物価を押し上げる2つの波や、原油高と円安との影響の違いを分かりやすく解説
トランプ氏は5月3日、Truth Socialへの投稿で、この極めて重要な航路「ホルムズ海峡」において船舶を「解放」する計画を明らかにした