中国軍機関紙 粛清後の忠誠を強調 軍の安定性に疑問符
中国の軍機関紙は、最近粛清された2人の最高位の将軍に対する公の批判を再燃させた。兵士に対し、両名の調査を支持し、指導者である習近平への忠誠を誓うよう促している。アナリストらは、この動きが中国共産党(中共)軍内部で高まる不安を裏付けるものだと指摘している。
1月31日付の『解放軍報』の1面社説は、張又侠(元中央軍事委員会副主席)と劉振立(同委員)に対する調査を、中共による反腐敗運動の「大きな勝利」と表現した。記事は、軍全体の将校および兵士に対し、党指導部を「断固として支持」し、習近平と「高度な一致を維持する」よう求めている。
2人の将軍が公式に解任されてから数日後に出されたこのメッセージは、ここ数年で最も劇的な軍の粛清を経て、北京当局が軍内の異論を抑え込むのに苦慮しているのではないかという疑問をアナリストの間に抱かせている。
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習近平による粛清は、軍のトップリーダーシップに空白を生み出し、軍の能力と習自身の軍掌握力を著しく弱体化させたとアナリストらは指摘している
内部関係者によると、張又侠の解任後、厳重な内部治安措置が取られた。これは対外的な紛争ではなく、政権の不安定化に対する懸念を示すものである
張又俠の失脚は、単なる高官粛清にとどまらず、共産独裁体制が内包する本質的な恐怖を浮き彫りにしている。軍を握る者ほど危険視され、忠誠を誓うほど疑われる。この逆説こそが、共産体制における粛清の連鎖を生み続けてきた
中国共産党軍の有力幹部で、中央軍事委員会副主席を務めていた張又俠が拘束されたと伝えられて以降、その所在はいまも明らかになっていない。こうした中、同じく失脚した何衛東の死亡をめぐり、新たな説が相次いで浮上しており、中国共産党上層部で進む軍内粛清の実態に改めて注目が集まっている