ジェフリー・エプスタインからのメールには、温家宝前中国首相の「フロントマン」や中国共産党前党首の江沢民氏などが名指しされている。(米国司法省ウェブサイトのスクリーンショット)

エプスタイン文書 習近平が就任直後に温家宝の資産を調査か

米国司法省が公開したジェフリー・エプスタインに関する文書には、中国共産党(中共)の多くの高官が関わっていることが示されている。その中の一つのメールのやり取りにおいて、習近平指導部が当時、温家宝の海外資産を調査していたことが言及されており、この件は江沢民によって画策されたものだと記されている。

文書には、2012年11月18日に行われたエプスタインとその側近デビッド・スターンとの間の短いメールのやり取りが記録されている。

メールの中でエプスタインはスターンに対し、「沈棟(デズモンド・シャム)の妻に関するニューヨーク・タイムズの記事を見たか? 段という姓の女性だ」と問いかけている。

スターンはすぐに返信し、それは「(中共の)新指導層が温(家宝)の資産保有体系に対して行っている大規模な内部調査である」とし、この調査は習近平の前任者である江沢民によって綿密に画策されたものであると述べた。

公開資料によると、沈棟は中国のビジネスマンであり、著書『レッド・ルーレット(中国語題:紅色輪盤)』の中で、元妻の段偉紅とともに中共高官との関係を利用してビジネスでいかに成功を収めたかを記述し、中共の政財界が一体となった闇を暴露している。

ドイツ・ヴェレの報道によれば、沈棟と段偉紅は、かつての中共首相・温家宝一族の「ホワイトグローブ(資金洗浄などの身代わり役)」であったとされる。

上述のエプスタインのメールが送信される3日前の2012年11月15日、習近平は中共第18回全中一会で党首に昇進し、正式に政権を継承したばかりであった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党軍内部で、過去12年にさかのぼる大規模な調査が進められていることが分かった。調査は中堅・上層部の将校らに広がっており軍内では前例のない不安と動揺が広がり、実戦能力より政治的忠誠が優先される体制への転換に懸念が強まっている
習近平が政権を握って以来、自ら抜擢した党・政府・軍の側近が相次いで失脚、あるいは消息不明となっている。軍から党内に至るまで習近平に対し二心を抱く者が多く、すでに威信は大きく揺らいでいる
中共当局による懸賞付き指名手配を受けた台湾のインフルエンサー八炯氏が、海外の中共領事館で出頭を試みたものの受け付けられず、その様子を収めた動画が注目を集めている
江沢民派のフィクサー、曽慶紅。豪邸購入や国有資産横領にまみれた一族の腐敗から、南アフリカでの暗殺未遂、臓器収奪への関与まで、その権力掌握の足跡と法輪功迫害に加担した「血債派」の闇の真相に迫る
中国共産党(中共)の「両会」は12日に閉幕し、すでに10日が経過したが、中共の党首習近平は、例年通り3月中旬に北京を離れて視察を行うことがなかった。これがメディアの注目を集めている。