中国当局は自国の政策ニーズを読み誤っている
中国の国家発展改革委員会(NDRC)は、国内経済の不均衡を認めている。中国は、国内のニーズや需要をはるかに上回る供給能力を抱えており、輸出に過度に依存せざるを得ないという危うい状況にある。
これに対し、同委員会は需要、特に中国の消費者需要を喚起すると主張する政策を公表した。しかし、同委員会が打ち出した新政策の多くは、生産設備の拡張や近代化への投資に重点を置いている。こうした活動は、その性質上、供給をさらに増加させるものであり、経済の不均衡と輸出依存を一段と悪化させることになるだろう。
消費支出を増やすために委員会が提示した案は、「脆弱」としか言いようがない。当局は、昨年導入した「買い替え補助金」を継続すると発表した。この施策の狙いは、自動車や家電製品の買い替えを促すことで、中国の消費者がより自由に新製品を購入できるようにすることだった。
関連記事
失踪から30年のパンチェン・ラマや重刑に直面する黄之鋒、黎智英らを取り上げ、中国共産党による香港・チベットでの弾圧を告発。指導者を奪われ沈黙を強いられる世代の実態と、国際社会が記憶し続ける意義を問う
イタリアからインドネシアへの空母譲渡を機に激変する東南アジアの安全保障を解説。中国の海洋進出に対抗するドローン空母構想や南シナ海・太平洋を巡る米中綱引きの最前線に迫ります
AI業界が求める法規制の裏には、過去の巨大産業と同様に市場を寡占化し参入障壁を築く思惑が潜む。真の危機はSF的破滅ではなく「人間の知性や教育の崩壊」であり、法規ではなく現場での向き合い方が問われている
「世界を一つに」という甘い理想は、いかにして支配や画一化へと変質するのか。「八紘一宇」の光と影、そして現代のグローバリズムがもたらす同質化の脅威を鋭く突く。日本の針路を問い直す、必読の論考
曾祖父から譲り受けた米国債の思い出を機に、難解な現代金融システムの真実に迫るエッセイ。国債やレポ市場、銀行の信用創造、ドルの価値が薄まる本質を、実体経済と市民の視点から平易に解き明かし、財政のあり方を問う