(Shutterstock)

『黄帝内経』の養生観:丙午年は水の力が強すぎる年――冷えが心と脾を傷めないよう注意

古代の医師が診療を行ったり、養生について語ったりする際には、必ずその年の干支をもとに、気候の変化を読み取り、それを人の体に当てはめて病気の傾向を判断していました。

そのため年が切り替わるたびに、伝統的な暦に記された干支を使って、新しい一年の「気の流れ」を読み直します。私たち一般の人も、これを知っておけば、その年に合った養生のポイントを理解し、食事を柔軟に整え、体のバランスをめに調えることができます。つまり、病気の予防ができるのです。

そこで今回は、2026年の干支である「丙午」をもとに、この一年の養生と病気予防について考えていきます。

 

▶ 続きを読む
関連記事
中医学では、冷たい飲食物や生活習慣の積み重ねが、手足の冷えや疲労感、胃腸の不調に関わると考えます。寒体質が生まれる背景と、年齢に応じた注意点を紹介します。
中医学では、感情や日々の行いが体の状態にも影響すると考えます。仁・義・礼・智・信という五常と五臓の関係、恨みや怒りを手放す実践法を紹介します。
痰の色や質感は体内の寒熱や水分代謝の乱れを映すサインと考えられています。白い痰、黄色い痰、粘りの強い痰などの違いと、食事で気をつけたい点を紹介します。
中医学では、心の落ち着きや意識の明るさを「神」と捉え、内なる鏡にたとえます。ストレスや生活習慣で曇った心を整えるための、睡眠、自然、瞑想、道徳的な明晰さの視点を紹介します。
中医学の五行説では、怒りや心配、不安などの感情は体内の気の流れと関わると考えられています。木・火・土・金・水の視点から、心身のバランスを整える知恵を紹介します。