令和8年3月8日、小泉進次郎防衛相が航空自衛隊松島基地視察後、臨時会見を行った(出典:防衛省・自衛隊)

小泉防衛相 宮城県空自「松島基地」視察

令和8年3月8日、小泉防衛大臣は航空自衛隊で唯一ブルーインパルスの本拠地となっている松島基地(宮城県)を視察し、臨時記者会見を行った。会見では、東日本大震災から15年を迎える被災地への思いや、イラン情勢への対応、そして松島基地の今後の運用方針について語られた。

小泉大臣は視察においてブルーインパルスに搭乗し、宮城県と福島県の復興状況を上空から確認した。松島基地から南下して福島第一原発の周辺を約2周した際には、現在も廃炉作業に取り組む作業員への感謝と敬意を伝えるため、スモークを出して飛行したという。東日本大震災時に自らも甚大な被害を受けながら救援活動に尽力した松島基地の隊員をはじめ、過酷な状況下で任務を遂行した自衛隊員の献身に改めて敬意を表した。また、自衛隊が国民にとっての「最後の砦」としての役割を果たすため、今後の災害対応に向けた自治体との連携強化や、自衛官の処遇および独自の俸給表改定といった抜本的な改善を進める意向を示した。

緊迫するイラン情勢を巡っては、外務大臣からの依頼に基づき、自衛隊機をモルディブ共和国に移動・待機させる命令を下したことを明らかにした。3月8日未明に小牧基地を出発したKC-767空中給油・輸送機1機が既にモルディブへ無事に到着しており、万が一の邦人輸送に迅速に対応できる態勢を整えている。日本国内でも機体の故障等に備えたバックアップの航空機や要員が待機しており、関係省庁や関係国と緊密に連携して邦人保護に万全を期す姿勢を強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
防衛省は8月4日、令和8年版防衛白書「日本の防衛」を公表した。今回の防衛白書では中、無人機や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」への対応、防衛生産・技術基盤の強化、自衛隊員の処遇改善などを打ち出している。
防衛省が、これまで自前のシステムで管理してきた機密性の高い情報について、民間クラウドを利用した運用へ移行する方針であることが分かった。この記事では民間クラウドを利用に至った背景、抱える問題点、米国や欧州の動向について語る
日本の防衛力に新たな一歩。海自イージス護衛艦「ちょうかい」がトマホークを初実射。反撃能力の整備に向け、運用能力の確認を進めている
中ロ艦隊が日本列島を半周。中ロ海軍の艦艇4隻が沖縄周辺から太平洋を北上し、宗谷海峡を通過。日本列島東方の海域を広範囲に航行した
防衛装備庁は15日、長射程自爆型無人機(UAV)の脅威に対処する「迎撃ドローン早期取得プログラム」の実証試験について、4社を受託企業に決定した。今回のプログラムは、従来の防衛装備品調達の進め方そのものを変える試みといえる