ホルムズ海峡通航難でエネルギー市場動揺 172隻のタンカーが米国へ
中東情勢の緊張が高まり、世界のエネルギー輸送に大きな変化が起きている。ホルムズ海峡の通航が不安定となり、アメリカがイランに海上封鎖を実施したことを受け、多数のタンカーが航路を変更しアメリカ湾(メキシコ湾)へ向かっている。トランプ大統領は、アメリカは高品質のエネルギーを有しており、各国の購入を待っていると強調した。専門家は、こうした動きが世界のエネルギー供給体制を再編しつつあり、中東石油への依存度が高い国々に大きな影響を及ぼすとみている。
海外メディアは、イギリスの海事分析会社ウインドワードの報告書を引用し、すでに172隻のタンカーがメキシコ湾へ進路を変更していると伝えた。ヨーロッパ北部を経てアメリカへ向かうタンカーは46%増加し、アジアおよびペルシャ湾発の航路は132%増となっている。ホルムズ海峡の通航不安を受け、業界関係者が中東のリスクを避け、供給が比較的安定したアメリカ市場へ移っているとの見方が出ている。
トランプ氏はSNSで、空荷のタンカーがアメリカに向かい、原油と天然ガスを積み込む準備を進めていると述べた。さらにアメリカ産原油を「最も甘い油」と表現し、高い精製価値を強調したうえで、「われわれはあなた方を待っている」と呼びかけた。国際市場への直接的なアピールと受け止められている。
関連記事
米中間選挙後、米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を再開する可能性が浮上。72時間の集中攻撃やナタンズ近郊の地下核施設が焦点となる中、イランは周辺国との外交交渉を進める一方、ホルムズ海峡封鎖やミサイル攻撃を切り札としている
米露中首脳会談の背景やウクライナ和平の現実、そして身勝手なダブルスタンダードを続けるヨーロッパに対するトランプ政権の冷徹な現実主義を解説した論考
米メディアによると、米軍はトランプ大統領の命令を受ければ、最短96時間以内にイランへの新たな攻撃を開始できる態勢を整えている。攻撃案には従来の軍事施設に加え、エネルギー関連施設も含まれるという
2026年の中間選挙を前に、米軍のイラン空爆や物価高騰が有権者の投票行動にどう影響しているのか。激変する世論の動向や共和党・民主党の攻防を、多様な有権者の声とともに伝える
イスラエルのネタニヤフ首相は、イラン政権打倒をめぐりトランプ大統領と協議していると明らかにした。イラン南東部では武装攻撃が相次ぎ、経済悪化も続いている