2026年3月11日、ロンドン中心部の自宅前で、元英国駐米大使のピーター・マンデルソンが車に乗り込む。マンデルソン氏は、約20年前に故ジェフリー・エプスタイン(米国の性犯罪者)と機密情報を共有したとの疑惑をめぐり、刑事捜査を受けている (Photo by JUSTIN TALLIS / AFP via Getty Images)

エプスタイン問題に巻き込まれた英国前駐米大使 中共との関係で安全保障審査を通過できず

英国の前駐米大使ピーター・マンデルソン氏が、米国で死亡した性犯罪が疑われている富豪ジェフリー・エプスタイン氏をめぐるスキャンダルに巻き込まれ、昨年9月に解任された。しかし16日、マンデルソン氏が米国赴任前にそもそも安全保障審査を通過していなかったことが明らかになった。審査が通らなかった主因はエプスタイン問題ではなく、中国共産党との密接な関係にあったとされる。一連の報道は英国政界に衝撃をもたらしている。

中央通信社などの報道によると「常に安全保障を最優先する」と繰り返し強調してきたキア・スターマー首相は、対中政策の方向性を含め、世論のより厳しい目にさらされている。スターマー首相は20日、マンデルソン氏の任命に関わる安全保障審査の問題について議会で説明し、質疑に応じる予定だ。

また、スターマー首相によって迅速に更迭された前外務省常任次官のオリー・ロビンス氏も、21日に下院外交委員会でマンデルソン案件について説明することになっている。英国世論はロビンス氏を「トカゲの尻尾切り」の犠牲者と見る向きが多い。

▶ 続きを読む
関連記事
フィリピン国家安全保障会議は4月13日、中国漁船が昨年、南シナ海の仁愛礁(アユンギン礁 )周辺に毒性物質を海中に放出したと発表した
中東情勢が再び緊迫し、国際原油価格が急反発。米東部時間の20日未明時点で、北海ブレント先物は5.62%高の1バレル95.46ドル、アメリカ産標準油種WTI先物は5.97%高の88.86ドルを付けた
イランで政策の混乱が目立っている。ホルムズ海峡の再開放方針が短期間で撤回されたうえ、交渉代表団にも最終決定権がない実態が浮上し、外交部門と軍を握る強硬派の亀裂が改めて表面化した
米国とインドネシアは4月13日、「主要防衛協力パートナーシップ」の構築を発表した。水上・水中・ドローン分野を含む防衛協力を深める方針で、南シナ海やマラッカ海峡をにらんだ動きとして、中共の海洋進出をけん制する狙いがあるとみられる