「イラン戦争はウクライナ以上の地政学的影響」専門家 台湾シンポジウムで国際情勢を分析
台湾のシンクタンク「台湾国策研究院」は4月24日、「米・イスラエル・イラン衝突下の世界的影響と台湾の安全」と題したシンポジウムを開催し、学者や専門家を招いて分析を行った。専門家は、イラン情勢が国際秩序、エネルギー価格、安全保障の枠組みに影響を与えていると指摘したうえで、台湾への示唆として「非対称戦略、防衛力、エネルギー・レジリエンス(強靭性)」の重要性を強調した。
台湾の大手民間シンクタンク「中華経済研究院(CIER)」の経済法制研究センター主任の李淳氏は、イラン戦争の終結を促す要因は経済ではなくアメリカの中間選挙にあるとの見方を示した。アメリカのインフレ圧力は3.3%を超えているが、上昇しているのは石油単一要因にとどまるとした。
一方でアメリカの石油輸出は日量1300万バレルに増加しており、液化天然ガス(LNG)も同様の状況にあると説明した。また、価格上昇によりアメリカの財政は毎日5億ドル増加し、経済への影響を緩和していると述べた。これに対し、欧州連合(EU)諸国のエネルギー・レジリエンスは比較的脆弱だと指摘した。さらに、アメリカのエネルギー産業が安定的に発展すれば、高テク産業のアメリカ内回帰が加速すると分析した。
関連記事
英誌「ネイチャー」に掲載された中国名門大の論文2本が撤回。研究チームの原データ改ざん疑惑が浮上し、大学幹部の更迭にも発展している。
台湾初の国家中核技術漏えい事件でこのほど判決が言い渡され、TSMC(台湾積体電路製造)の元社員2人が営業秘密を漏えいしたとして、それぞれ懲役10年と6年を言い渡された。東京エレクトロンは監督不十分として賠償責任を問われている
トランプ米大統領は、ハマスなどガザ地区の武装組織を全面的に武装解除する「歴史的合意」を発表した。合意は段階的に実施され、イスラエル軍の撤退や新たなパレスチナ政府への統治移管を目指す
カナダ産原油を積んだタンカーが、2025年初頭以来初めて日本に向かっている。中東産原油の供給が逼迫するなか、日本が調達先の多様化を進める一方、カーニー首相はエネルギーを対米貿易交渉の材料にしない考えを示した
スペースXは中国で製造された重要部品の調達を禁止。取引先に対し、中国人をスペースX関連製品の製造に関与させないよう求めている。工場内で使用されている中国ブランドの監視設備やネットワーク機器も、全部交換するへ