中東の迷路を解く「戦略的急所」 世界を動かすレバレッジの正体
一見すると、中東諸国は「米国の同盟国」か「敵対国」かという馴染み深いカテゴリーに当てはまるように見える。しかし詳しく観察すれば、そこには重複し、しばしば矛盾する関係性が織りなす、はるかに複雑な構図が浮かび上がる。
2026年2月下旬に始まった米国・イスラエルによる対イラン軍事作戦の直前における、現地の情勢を検証してみよう。
アラブ首長国連邦(UAE)は、軍事協力を受け入れ、先進的な防衛システムを購入し、アブラハム合意を通じてイスラエルとの関係を深めるなど、米国の緊密なパートナーであると広く見なされている。しかし、ドバイは何年もの間、イランの物品、資本、ビジネスネットワークにとっての主要な商業的玄関口として機能してきた。グローバルな物流・金融ハブとしての役割を通じ、テヘランが制裁を回避するのを助けてきたのである。2026年の紛争勃発を受けて、UAEはこれらのネットワークに対する取り締まりを強化している。
関連記事
米国防総省の「軍事基地90日間独立計画」は世界大戦の兆候なのか。本記事では、サイバー攻撃等のインフラ脅威に備える現実的な国防戦略の背景を解説し、過剰な戦争の憶測の誤りを指摘する
米国防情報局は、中共軍が2030年までに指向性エネルギー兵器を軌道上に配備する能力を備えると予測。米軍の通信・偵察衛星への脅威が増す一方、中共側にも技術や指揮系統の制約がある。米軍は衛星の分散配備や迅速な補充などで対抗する
中共空母「遼寧」が第1列島線の内外を往来し、フィリピン周辺の狭い海峡を通過した。周辺国への威嚇を指摘する一方、軍事的リスクや補給面の疑問も残る。不可解な訓練航路から、政治的示威と実戦上の合理性の隔たりを読み解く
市場の仕組みを無視した安易な「富裕税」を痛烈に批判。富裕層はすでに社会に多大な貢献をしており、彼らの財産を奪うことはイノベーションの阻害につながると警鐘を鳴らす論説
米中間選挙において、身内に距離を置かれたオバマや遊説を避けたバイデンに対し、トランプは自ら「最高応援団長」として猛烈に全国を駆け回る。逆風の世論調査にも怯まず、強気に自らを売り込む姿を追う