米国のトランプ大統領が5月13日に中国を訪問するのを前に、米国の世論は再び中国の人権問題に注目している。FOXニュースは10日、法輪功学習者の王春彦さんを取材し、中国共産党による残酷な迫害の実態を伝えた(Lynn Lin/Epoch Times)

トランプ習会談直前 FOXが中国共産党による迫害を告発

米国のトランプ大統領が5月13日に中国を訪問するのを前に、米国の世論は再び中国の人権問題に注目している。FOXニュースは10日、法輪功学習者の王春彦さんを取材し、中国共産党による残酷な迫害の実態を伝えた。

70歳の王春彦さんは取材の中で、過去20年余りにわたって受けてきた中共の迫害について語った。7年間にわたる酷刑と冤罪による服役を経験したほか、最愛の夫と25人の友人を失ったという。

取材の中で、王さんは21人の写真を取り出した。その中には夫婦、大学講師、若いエンジニア、そして獄中で知り合った人々が含まれていた。

「この迫害の中で、25人以上の友人が亡くなった。今、手元に残っているのは21人の写真だけだ」と、王さんは声を詰まらせながら語った。

これらの人々のうち、ある者は勾留中に死亡し、ある者は長期にわたる拷問の末に亡くなり、またある者は中共の巨大な治安機構の中で消息を絶ったという。

王さんはまた、長年にわたる迫害の中で、中共が彼女の安定した生活を一歩一歩破壊していったと述べた。

かつて彼女は化学工業生産設備を販売する会社を経営し、事業は成功し、生活も豊かだった。1990年代末、長期にわたる深刻な不眠症のため、法輪功(法輪大法とも呼ばれる)に触れるようになった。座禅と修煉を基礎とし、「真・善・忍」を重視するこの修煉方法によって、体調が明らかに改善されたという。

王さんは「事業はますます順調になり、家庭も幸せで、人生は完璧だと感じていた」と振り返った。

1999年、中共は突如として法輪功学習者に対する大規模な弾圧を開始した。王さんは、当局による法輪功に関する宣伝には事実と異なる内容があると考え、フ法輪功のために声を上げることを決意した。彼女は印刷設備を購入し、資料の制作と配布を始めた。それ以降、当局による厳重な監視を受けるようになり、迫害を逃れるために放浪生活を余儀なくされた。

「働く場所は常に監視されていた。絶えず身を隠すしかなく、家にも帰れなかった」と王さんは語った。

警察の追跡を逃れるため、長年にわたって身を隠す生活を続け、公衆電話やテレフォンカードを使って、夫の于業富さんと秘密裏に連絡を取り合った。二人はレストランやカフェ、ホテルでしか会うことができなかった。

王さんによれば、夫自身は法輪功を修煉していなかったが、中共の公安当局は長期にわたって妻の居場所を白状するよう夫を強要した。しかし夫は妻を守るため、最後まで口を割らなかった。

2002年、王さんは突然夫と連絡が取れなくなった。ようやく自宅に戻ったとき、夫はすでに昏睡状態にあった。医師は最終的に夫を救うことができなかった。

王さんは涙ながらに語った。「最愛の人がこの迫害によって亡くなった。彼は私を守ってくれた」

于業富さんが亡くなったとき、まだ49歳で、当時二人の娘は大学に在学中だった。

王さんによれば、夫の死後、家族全体も深刻な打撃を受けた。義母は悲しみのあまり食事を取らなくなり、その後、体が麻痺した。義父も悲しみの中で世を去り、姉妹たちも同様に拘禁と酷刑を受けた。かつての完璧な家庭は引き裂かれた。

その後、王さん自身も投獄され、強制労働、睡眠の剥奪、肉体的虐待など、7年間にわたる迫害を受けた。

「一日のうちに3回気を失ったこともあった」と王さんは振り返った。

最も忘れがたいのは、出獄前のある経験だという。釈放が近づいたころ、当局は突然彼女に対して採血と身体検査を行ったが、理由は説明されなかった。当時、ほかの収監者からは「定例の検査だ」と聞かされた。

その後、外部で「拘禁中の法輪功学習者に対する強制臓器摘出」の告発があることを知り、当時の検査には別の目的があったのではないかと疑うようになった。

「あのときは本当に恐ろしかった」と王さんは恐怖を抱えながら語った。

2013年、王さんは中国を離れ、タイを経由して2015年に米国に到着し、現在まで定住している。

自由を得た後も、王さんは中国国内で迫害を受け続けている人々のために声を上げ続けている。長い年月が経った今も、それらの経験は昨日のことのように感じられるという。

「中国には、私たちのような家族がまだ何百万もある」と王さんは語った。「彼らはみな、中共による迫害を受けている」

サム・ブラウンバック前米国際宗教自由担当無任所大使も取材の中で、王さんの話は個別の事例ではないと指摘した。

ブラウンバック氏は、中国共産党は独立した宗教団体を政権への脅威とみなしており、ますます厳重な監視と弾圧の体制を構築してきたと述べた。その対象には法輪功学習者だけでなく、キリスト教徒、ウイグル系イスラム教徒、チベット仏教徒も含まれている。

「彼ら(中共)が最も恐れているのは宗教の自由だ」とブラウンバック氏は語った。「空母や核兵器よりも恐れている。なぜなら、彼らはそれを政権に対する最大の脅威だと考えているからだ」

ブラウンバック氏は、宗教の自由は世界の恒久平和を確保する「安定の力」とみなされるべきであり、宗教の自由に対する脅威は「重大な世界の安全保障問題」と位置づけられるべきだと主張した。中共による信仰団体への迫害は「神に対する宣戦布告」に等しく、中共に屈することは国際舞台における中共の横暴をさらに助長するだけだと述べた。

「数十年来、中共は宗教と信仰団体に対して残酷な迫害を続けてきた。自由世界はこれに対して無関心であってはならない」とブラウンバック氏は語った。

「世界が中国を変えるか、それとも中国共産党が世界を変えるかだ」

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