強制労働製品の輸入規制不備で日本含む60カ国・地域に追加関税案 =米国通商代表部
米国通商代表部(USTR)は2026年6月2日、1974年通商法第301条に基づき、世界60の国および地域の経済圏が強制労働によって生産された物品の輸入禁止措置を導入し、それを効果的に執行することを怠っていると断定した。USTRは、こうした状況が不合理であり、米国の商業に対する負担や制限になっているとして、これら対象国に対する新たな追加関税措置案を発表した。
米国は「ウイグル強制労働防止法(UFLPA)」などにより、中国・新疆ウイグル自治区などでの強制労働を念頭に置いた厳しい輸入規制を独自に敷いている。今回のUSTRの動きは、米国が自国で締め出している強制労働製品が、規制の緩い日本を含む他の国々に流れ込んで市場を歪めているとして、世界全体に米国と同調した厳しい輸入規制網を構築させようとする狙いがあると考えられる。
日本は「強制労働による製品の輸入禁止措置を導入し、効果的に執行することを怠っている」54カ国のひとつとして明確に名指しされており、早急に責任ある対応を求められている。
関連記事
トランプ米大統領が最先端AIモデルの一般公開30日前に自主的な政府審査を求める大統領令に署名。アンソロピックの「Mythos」などサイバーリスクへの懸念が背景にあるが、強制力はなく義務化を巡り議論が起きている
トランプ米大統領は、イランが米国との停戦交渉を打ち切ったとの報道を「虚偽」と否定し、対話の継続を強調。核問題を巡る交渉に一定の進展が見られる一方、イラン指導部の不安定さが影を落としている
マルコ・ルビオ米国務長官は2日、上院外交委員会の公聴会で、米国は中国共産党(中共)によるスカボロー礁での活動を強く懸念しており、中国側との接触のたびに同問題を提起していると述べた
トランプ米大統領は5月30日に公開されたインタビューで、戦争を終結させるためのイランとの合意締結を急ぐ必要はないとし、ワシントン、テヘランのいずれも未だ合意文書に署名していないと述べた