2026年6月8日、北京の街頭の大型スクリーンに、中共党首・習近平の北朝鮮訪問の映像が映し出されている。(Pedro Pardo/AFP via Getty Images)

中共党首が訪朝 交流強化を提起 北朝鮮側は慎重姿勢か

中国共産党(中共)党首の習近平は、6月8~9日にかけて北朝鮮を訪問した。訪問中、両国の外交や法執行、軍などの分野における交流の強化や、経済・貿易をはじめとする幅広い分野での協力拡大、人の往来の拡大に言及した。

一方で、北朝鮮側の報道内容からは、こうした「交流」に対し慎重な姿勢もうかがえるとの見方が出ている。

中共の国営通信・新華社によると、習近平は会談で、外交、法執行、軍などの分野での交流強化に加え、経済・貿易、農業、建設、科学技術、医療衛生などの分野で協力を拡大する考えを示した。さらに、国境の通関拠点の全面再開や、民間航空便、国際旅客列車の運行再開を契機に、人の往来を拡大する方針にも言及した。

▶ 続きを読む
関連記事
中共第21回党大会を前に、高官の摘発が加速している。2026年上半期に処分された省・閣僚級以上の幹部は74人に上り、前年同期の2倍を超えた。専門家は、相次ぐ処分によって官僚の間に不満や動揺が広がっているという
中共は7月23日、元幹部3人に対する厳重処分を相次いで発表した。温家宝元首相の元秘書が「偽造身分証」を使用していたという異例の罪名が浮き彫りになったほか、機密漏えいや大学内の不正など、中共官僚機構の深い腐敗構造が改めて露呈
中国の一部SNSアカウントが中共幹部の失脚を事前に示唆している問題で、官製メディアが体制内の「内通者」による情報漏えいを報道した。学者は金銭目的だけでなく、党大会前の権力闘争や派閥間の情報戦が背景にある可能性を指摘
中国の国有金融機関幹部を対象に資産や収入の厳格な調査が進む中、監査回避を目的に離職しパスポートを取得して海外へ渡る動きが浮上。資産確認は家族名義や海外不動産にも及び、当局は実態把握を急いでいる
中国共産党(以下、中共)の権力の本質は、典型的な「土匪型権力」である。すなわち、暴力によって権力を奪取し、さらに暴力によってその権力を維持するというものである。