年齢を重ねるにつれて皮膚の弾力が低下し、小さなイボやポリープなどの突起物ができることがあります。これらは多くの場合良性ですが、見た目が気になり自分で処理しようとした結果、炎症や感染を引き起こすことも少なくありません。この記事では、正しい対処法とその原因・予防策を解説します。
小さな突起ができやすい3つのタイプ
- 高齢者:皮膚の老化や免疫力の低下により、さまざまな皮膚トラブルが起こりやすくなります。
- 免疫力が低下している人:代謝異常や慢性疾患(糖尿病・肝臓病・腎臓病・肺疾患など)を持つ人が該当します。特に糖尿病患者は血糖コントロールが不十分になりやすいため、皮膚ポリープや皮膚の角化(肌の角質が増殖した状態)が発生しやすい傾向があります。
- 生活習慣が乱れている人:ストレスを抱えている人・不健康な食生活・睡眠不足・喫煙・運動不足・長期間の大気汚染へのさらしなどが含まれます。
皮膚に異常な組織が現れたら――4種類のタイプと原因
皮膚に異常な組織が現れる原因には、年齢・免疫機能・皮膚の老化・遺伝的要素・体質・食生活・生活習慣・紫外線・皮膚への摩擦刺激などが関係しています。以下に代表的な4つのタイプとその原因を紹介します。
- 皮膚ポリープ:皮膚にぶら下がるようにできる突起物で、首・脇の下・陰嚢など皮膚がたるんでいる部分によく現れます。主に体質・肥満・甘いものの過剰摂取が関係しています。研究では、肥満に伴いインスリンが効きにくい状態になることが皮膚ポリープの形成を促す可能性があると指摘されています。
- 皮膚の角化:扁平な皮膚の突起のような形をしており、肌色・茶色・コーヒー色などをしています。主に首に多く見られ、皮膚への過度な摩擦・老化・血行不良などが主な原因です。研究によると、皮膚の微小な環境変化が角化を引き起こすことがあるとされています。
- 扁平いぼ:平らでわずかに盛り上がった外観をしており、体のあらゆる部分に発生する可能性がありますが、特に顔・首・胸部に多く見られます。ウイルス感染が主な原因で、他の部位に広がったり他人に感染させたりすることもあります。
- 毛包炎(毛穴の炎症):赤い小さなふくらみが現れるもので、頬・頭皮・胸部・背中によく見られます。主な原因は細菌感染です。
いつ病院で治療を受けるべきか
李さん(55歳)は、首や脇の下に複数の小さな突起が現れました。痛みやかゆみはないものの見た目が気になり、自分で切り取ってしまった結果、皮膚が炎症を起こし感染してしまいました。医師の診断により皮膚ポリープと判明し、レーザー治療で完治しました。再発を防ぐために食生活や生活習慣の改善も勧められました。
李さんのようなケースは珍しくありません。多くの人が自己処理を試みますが、出血や感染を引き起こすことがあります。最も安全な方法は専門家に相談することです。医師が行う主な治療法は以下の通りです。
- 皮膚ポリープ・皮膚の角化:レーザーや電気焼灼(でんきしょうしゃく)による治療を行います。最新のレーザー技術(二酸化炭素レーザーなど)により精密にポリープを除去し、再発リスクを減らすことが可能です。
- 扁平いぼ:液体窒素による冷凍療法を行い、ウイルスの拡散を防ぐ軟膏や内服薬を処方します。最新の免疫療法では、免疫を調整する薬が扁平いぼの成長を効果的に抑制することが示されています。
- 毛包炎:抗生物質による治療を行います。
皮膚ポリープ・皮膚の角化・扁平いぼは通常良性増殖であり、特別な処置を必要としないことがほとんどです。しかし、突然大きくなったり・直径が1cmを超えたり・出血したり・黒色や黒褐色に変色した場合は、皮膚がんの可能性もあるため早めに皮膚科を受診してください。
皮膚の異常増殖を防ぐには――日常生活からできること
日常生活で以下のポイントに注意することで、こうした皮膚の異常増殖を予防できます。
- 食生活:栄養バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンB群を豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。冷たいもの・甘いもの・揚げ物や焼き物は控えめにし、オリーブオイルや苦茶油といった良質な油を選びます。
- 衣服選び:生地が粗い衣服や高い襟の服を避け、下着も締めつけすぎないものを選び、不要な摩擦を減らしましょう。
- 住環境と生活習慣:清潔な住環境を保ち、良い生活習慣を身につけることで皮膚感染のリスクを下げられます。禁煙・室内の換気・こまめな手洗いや爪切り・質の良い睡眠の確保・日頃から乳液で皮膚を保湿する習慣が大切です。
- 紫外線対策:屋外で活動する際は日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守りましょう。研究によると、物理的なバリア成分を含む日焼け止めは紫外線による肌ダメージをより効果的に防げるとされています。
- 運動:規則的な運動は皮膚の健康を大きく改善します。適度な運動を心がけ、汗をかくことで皮膚の老廃物の排出を促しましょう。
- 心の健康:気分を明るく保ち、前向きな考え方を心がけ、心理的ストレスを減らしましょう。研究では、心の健康が免疫機能を高め、皮膚トラブルの発生を抑える効果があることが示されています。
(翻訳編集 華山律)
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