中国のAI圏拡大「債務のわな」超すリスク 米研究所が警告
中国共産党(中共)が人工知能(AI)を通じて自国の技術基盤や規格を海外に広げる動きについて、米シンクタンクのハドソン研究所は、各国を中国の技術体系に依存させる「技術のわな」を生む可能性があると警告した。一帯一路がもたらしたとされる「債務のわな」よりも深刻な結果につながりかねないとの見方である。
ハドソン研究所は7月30日、同研究所アジア太平洋安全保障プログラムのパトリック・M・クローニン所長と頼品珊研究員が執筆した報告書を公表した。報告書は、米中両国の競争が新たな段階に入ったと指摘している。
中共政府は過去10年以上、「一帯一路」構想を通じて道路や港湾、光ファイバー網、デジタルインフラを海外に輸出してきた。現在はさらに、半導体やクラウド基盤、基盤モデル、技術標準、アプリケーション、人材育成、統治制度までを含むAIの生態系全体を海外に広げようとしているという。
関連記事
元米陸軍兵のドゥアン・ルオユーが、中共にHIMARSなどの軍事情報を提供した罪を認めた。量刑は2026年12月の予定
中国共産党の工作員が、米AI「Claude」を悪用して法輪功学習者やNTD、宗教指導者らを組織的に監視していたことがAnthropicの報告書で判明。AIの安全対策をすり抜け、大量の調査調書を作成していた実態に迫る
中共の情報収集が、工作員中心から企業、ドローン、サイバー空間を利用する「分散型」へと広がっている。米国で相次いで明らかになった事例と、防諜当局が警戒する新たな情報網の実態を追う
米下院外交委員会の小委員会が、米国内における外国勢力の影響工作をテーマに公聴会を開催。中国共産党やキューバ、イランに関連する活動、ネビル・ロイ・シンガム氏をめぐる資金ネットワークを議論する見通しだ
ルビオ米国務長官は9月10日、南米3カ国歴訪の最終地ペルーでフジモリ大統領と会談した。麻薬対策や移民、貿易に加え、中共による南米での影響力拡大への対抗姿勢を示した