「インフレ鈍化」という幻想 FRBが生んだ金融ファシズムの正体
論評
最新のインフレ統計について、今回もまた「鈍化している」と表現された。これは、状況は依然として悪いものの、以前ほどひどくはない場合に使われる決まり文句になっているようだ。しかし、実際に店で支払う価格とは何の関係もない「温度」を比喩に使うのは適切ではない。もっとわかりやすく言えば、物価は依然として勢いよく上昇し続けており、終わりは見えない。あらゆるものが値上がりしている。ただ、その上昇ペースが以前ほど速くないだけである。
逆の視点から計算すれば、ドルの購買力は依然として低下し続けているとも言える。ドルは全体として2019年当時の価値から最大40%を失っており、特定の分野ではさらに大幅に価値が低下している。これは「リアリティ・インデックス(Reality Index)」による現実的な計算であり、筆者によれば、消費者物価指数(CPI)よりも実際の生活実感をはるかに正確に反映している。CPIには、ヘドニック調整をはじめ、問題の深刻さを見えにくくするさまざまな統計上の手法が用いられているからである。
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