余命2カ月からの回復

牛乳をやめたらガンが消えた

2017/06/01 07:00

 日本では3人に1人が罹患して亡くなるといわれるガン。遺伝や生活習慣など、ガンにかかる要因は様々に言われているが、根本的な治療法はいまだにわかっていない。一方、あるイギリスの女性は、乳製品をやめて乳がんを克服したと話す。残念ながら彼女は昨年3月、71歳で亡くなったが、ガンと宣告されてから30年以上、再発もなく健康に過ごしたという。

 余命2カ月の宣告

 ロンドンにあるインペリアル・カレッジで応用地球科学の教授をつとめていたジェーン・プラントさん(Jane Plant)さんは、若い時に乳がんと宣告された。その後、手術と化学療法をはじめとするあらゆる治療を行った。

 1993年、ジェーンさんが42歳のときに、5回目の再発が確認され、目の前が真っ暗になった。当時、末っ子の息子は6歳。絶望し、医師に自分の命を絶ってくれと訴えたが、子供が泣いている声を聞いて正気に戻った。しかし、これ以上身体に負担のかかる治療を続ける気力もなかった。

 5週間後、ジェーンさんは、余命2カ月と告げられた。その時、すでに崖っぷちに立たされていたジェーンさんは、覚悟を決めた。科学者として、自分がガンにかかった原因は何なのか、また治療法はあるのかを徹底的に見極めたいと思ったのだ。

 ガンの増殖をストップするには―その原因を突き止める

 その夜、ジェーンさんは科学者で夫のピーターさんと彼女の研究室で、あることを発見した。世界中のガンの統計マップを見ると、中国における乳がん罹患率が明らかに低い。イギリスの10人に1人に対して、中国では10万人に1人。当時、研究のために中国から帰国したばかりの夫のピーターさんから聞いたのは、中国人はほとんど牛乳を飲まず、乳製品を取らないということだった。

 乳製品がガンと関連していると確信したジェーンさんは、それ以降、一切の乳製品を断ち切ることにした。牛乳やヨーグルトはもちろん、ビスケットやスープ、マーガリンなど、少しでも乳製品を含んでいるものは避けるようにした。

 数日が経ち、首の付け根にあったゆで卵の半分くらいのガンの塊が、突然かゆくなりだした。その後、柔らかくなり、縮小したかと思うと、6週間後に完全に消失してしまった。医師は乳製品のせいだとは信じず、化学療法をやめたらまた再発するだろうと警告した。

 その後、ジェーンさんは独自に研究を続け、中国の人と同じような食生活にすることを決めた。動物性タンパク質を減らして乳製品は一切摂らないこと、その代りにたくさんの野菜や豆類を取ること。その後、数十年この食生活を続け、ガンの再発はなかったという。

 乳製品がガンの原因なのか

 主に乳製品をカットすることでガンを克服したジェーンさん。しかし、彼女は乳製品がガンの原因であると結論づけているわけではなく、できてしまったガンが乳製品から成長因子を取り込み、増殖していくと考えていた。乳製品と乳がんの因果関係は、タバコと肺がんのそれにあてはまると指摘していた。

 65歳の時に、ガンの再発もなくにこやかな笑顔で欧米のメディアに登場していたジェーンさん。残念ながら、昨年、血栓症で亡くなってしまったが、ガンを克服して30年以上生き延びた彼女は、乳がんと食事についての研究を続け、彼女の著書「乳がんと牛乳」は、世界的なベストセラーとなった。それまで信じられてきた牛乳神話に一石を投じ、乳がんにかかった女性たちに勇気と希望を与え続けてきた彼女の功績は大きい。

(翻訳編集・郭丹丹)

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