最新技術

パイプラインいらずの「石油ボール」鉄道や船で輸送可=加大学研究

2017年09月22日 12時00分

 液体の原油を圧縮して固形化する「石油ボール」技術が、カナダ、カルガリー大学の研究チームにより開発された。この新技術により、石油輸送に新たな道筋が開かれるそうだ。

 カナダメディアCBCによると、カルガリー大学工学部のイアン・ゲーツ教授とその研究チームが、液状の重油あるいは瀝青を圧縮して、固形のボールに加工する技術を開発した。

 瀝青とは、固体~半固体の炭化水素類の総称で、天然アスファルトやコールタール、石油アスファルト等を指す。

 ゲイツ教授は大学広報紙に、この石油ボールのメリットを語った。「原油輸送パイプラインを設置できる場所は限られているが、コンテナに乗せて鉄道やトラックで運搬すれば、どこへでも運べる。海上輸送ももちろん可能だ」と答えた。さらに原油漏れの恐れもないため、環境汚染に対するリスクを大幅に軽減し、パイプ輸送の依存と投資を減らすこともできる。

 このボールはまた、サイズを変えて製造でき「錠剤~ゴルフボール程度の大きさ」が適切だと研究チームは記事で明かしている。

期待される石油ボール技術 すでにオートメーション生産を実行

カルガリー大学工学部のイアン・ゲーツ教授とその研究チームが、液状の重油あるいは瀝青を圧縮して固体のボールに加工する技術を開発した。(Photo by Riley Brandt, University of Calgary)
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