【読者のおたより】子供の日に思うこと

2006/05/05 00:00
 【大紀元日本5月5日】5月5日はこどもの日、私は2人の娘に恵まれた。だからお雛祭りには親しみを感じてきたが、5月5日は子供の日というより、男の子のお祝いくらいにしか考えたことがなく、あまり関心を持ったことがなかった。やはり、どこの家庭でも、男の子の誕生は今も昔も特別で、特に長男の場合の端午の節句はお祝い事も大々的にやる家庭が多い。

 私にも2人の弟がおり、弟の端午の節句はどんな風にやったのかと父に聞いてみた。私の実家は熊本県の天草なのだが、なんと父は、福岡の博多市場まで魚類を仕入れに行ったとのこと。それだけでも、長男の誕生というのは、父親にとって喜ばしい事だと分かる。そして、都会と違って、隣近所は勿論、住んでいる集落の人たちがほとんどが集まって来てお祝いをしてくれる。それは、他所から来た人はびっくりするほどの賑わいで、巻き寿司や、いなり、お煮しめ、羊羹、寒天などなどの手作り料理が並び、勿論魚類は父がさばいた。こいのぼりやのぼり旗など沢山頂いた物を、ところ狭しと飾り立て、我が家はこんなに付き合いが多いのだとばかりに誇示しているかのようだった。

 私は、天草で生まれて育った。今のように天草五橋もなく、幼少の頃はテレビもまだ無く、父母が連れて行ってくれる範囲のごく限られた場所で見た物、聞いた事しか知らず、日本という国があって外国があり、そして地球や宇宙があることなど考えたこともなく育った。自然の中で自由に思う存分野山を駆け回り、砂山を高い所から滑り降りては、妹や友達と大きな声ではしゃぎ、大きな声で笑い、それはとても楽しかった。遠い山に向かって「オーイ」と叫べば「オーイ」と山彦が返ってくる。そんなふうにして育った幼い頃がとても懐かしい。その頃のこいのぼりは今よりもっと自由に、のびのびと大空を泳いでいた。

 現代の子どもたちは悲しいことに、常に危険と隣り合わせで、これ以上社会の生活環境が悪化しないように、国民一人一人が心がける必要がある。そうでなければ、小子化問題も解決できないように思う。若い人たちが安心して子供を産み育てられる、そんな優しい安心できる日本であって欲しい。これから先の未来の子供達が幸福な人生を歩むことのできる世の中であって欲しいと、心から祈らずにはいられない。大空を泳ぐこいのぼりを見ながら、「未来の子供達、頑張って生きるんだよー」と叫びたい気持ちで一杯になった。
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