専門家ら:2度目の日中戦争はあり得るか

2007/01/31 11:01
 【大紀元日本1月31日】1月29日は日中戦争勃発して70周年にあたり、日中両国の国力および軍事力は第2次世界大戦当時と比べ大きく変わった。両国はイデオロギー、歴史問題から領土問題に至るまでにおける意見の相違が著しくなっている。果たして、再び武装または軍事衝突事件を引き起こす可能性があるのか?専門家たちは次の見方を示した。VOAが伝えた。

 *歴史問題から矛盾を生じる

 日中戦争終結後60年間において、日中関係は緊迫した時期もあったが、その多くは歴史に対する見解の相違によるもの。もちろん、現実の問題が起因することもあった。中国側にとって、日本の軍隊は防御型から進撃型になる可能性が大いにあると見ている一方で、日本側は、中国が躍進し隣国に対する脅威が一層増大したとみている。さらに、両国間には尖閣諸島の領土問題が未解決であることも影響している。

 日中双方は互いに相手の変化に強く関心を示していることから、激しい衝突を引き起こし、再び大戦に巻き込む可能性は果たしてあるのか?これに対して、北京の中国国際問題研究所・アジア太平洋問題研究の晋林波・研究員は、「根本的な矛盾とは、互いの立場がずれていることにある」と指摘した。晋研究員は、日中両国は政策目標として、相手を攻めるにしろ、自分のやり方に服従させるにしろそれ自体が間違いであると強調した。日本にとって、中国経済の躍進および軍事力の強化が脅威である一方、中国にとって、日本が脅威となっていることから、時によって、日本に対してバッシングを行っていると分析した。

 *中韓軍事力で日本を制御

 軍事問題専門家の平可夫氏は、多くの要素が日本の躍進を阻止しているとし、中国と韓国の軍事力は百年前とは比べ物にならないほど強くなったことから、中韓で日本を制御するのに、力は十分にあると強調した。

 *日米同盟は日本の軍事力を制御

 平氏はさらに、「日米の安保条約は日本軍事力の拡張と発展を抑制している。日米同盟はこの地域の基礎をさらに強固たるものにする反面、日本が軍事大国への発展を抑制する重要な条約である。例えば、大量破壊兵器や弾道ミサイルの開発、特に中間射程ないし対大陸間弾道ミサイルの開発に対して、米側はしっかりと制約を加えている」と分析した。

 *勝ち負けは、軍事専門家でも予測がつかない

 晋・研究員は、日中双方は深刻な衝突と戦争を引き起こす可能性は小さいとみているが、仮に戦争になったとしても、勝敗の予測は難しいとの見解を示した。何故なら、中国側が核兵器を一旦使用すれば、日米同盟の米国側は日本を守るために核兵器を使用する可能性がある。そうなった場合、日中戦争が米中戦争に発展する可能性があるとした。また、一般の武器で対立した場合、特に海上戦争においては、中国が勝てる自信はないとの見解を示した。

 晋・研究員は、百年前の甲午戦争に比べ、今日の日中両国の軍事力も大差はないが、軍人の素質および職に対する忠実精神も当時とあまり変わらないことから、戦争になった場合、中国側の勝算は大きくないとみている。

 一方、平氏は現在の日本の軍事力は韓国に勝てるかどうかも予測できない状況であるから、まして中国に勝てるかも予測がつかないとの見解を示した。

 中国外交部によると、第七次「日中戦略対話」は1月27日に杭州で終了し、戴ビン国・外交部副部長は、日本の谷内正太郎・外務次長官と、「双方が関心を寄せる国際および地域問題について」会談を行ったという。

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