中国湖北省武漢:綿工場の奴隷労働を潜入取材

2007年07月11日 10時21分
 【大紀元日本7月11日】中国湖北省武漢市の元撮影記者、社会の暗黒面を暴露することで名を知られている王洪峰氏は7月7日、武漢市内のある綿工場に潜入し、過酷な作業現場の写真撮影に成功、自身のサイト「王浩峰聚焦」で公開した。

 王氏によると、この工場は2001年、児童に強制労働を強いたとして、メディアに取り上げられた。虐待に耐えられなくなった児童が劣悪な待遇で給料ももらえないため、逃げ出したことで、工場の正体が初めて明るみに出た。武漢市政府は当時、この工場に処罰を下し、操業停止させた。しかし、しばらくいて、この工場は再開したという。

 「工場の作業場は、レンガ作りの5、6部屋、窓がない。照明も扇風機もない。武漢の夏の気温は非常に高いため、息するのも苦しいほどの蒸し風呂状態。刺激的な匂いを発する粉塵が空気中に充満し、喉にも異物感がある。普通の人は何もせずに中にいるだけでも無理」と王氏は語った。

 あまりの暑さで、作業員らはほとんど上半身裸で働いている。体中が粉塵で黒く染められている。王氏が潜入中に、1人の従業員と会話を交わすことができた。彼は黒い手を挙げ、切断された指を見せた。工場の機械で切ったという。また、彼は、「工場主は非常に凶暴な人である。ここで働き始めてから、体が痩せたほか、呼吸すると胸が痛い」と話した。そのとき、監視役のような人に発見され、手に持っている刃渡り30センチの刃物を王氏に向け、もう1人の監視役は、「写真取ったら、殺してやる」と叫んだ。工場主らしき人物があの従業員に「なんで、外の人と話す
休憩している従業員、体中にハエと蚊が止まっていたという


指が機械に切断された従業員











のだ」と罵ったという。

 取材時の緊迫した状況を振り返り、王氏は笑いながら、「本当に危なかった」と話し、「持っていたカメラが彼らに奪われ、中身をチェックされたが、何も発見されなかった。追い出されるだけで、ことが済んでよかった。あれは見せかけのカメラで、実際に写真撮影に使ったのは別の隠しカメラであるため、幸い写真を残すことができた」と当時の様子を語った。

 また、王氏は、「すべての部屋を見られなかったため、従業員の人数がわからなかったが、潜入できた部屋では、十数人が働いていた」と説明した。

 この綿工場は武漢市漢口の火葬場付近にあり、原材料の大半は火葬場で使い終わった汚い蒲団や、綿ガーゼ、中にはゴミが多く付着している。見た目は黒ずんでいるという。

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