【大紀元日本10月3日】「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップとかのこ草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たら、すぐに常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。
こごめ草(Herba euphrasiae)
 | こごめ草(絵・前田純子) |
今回はこごめ草、ハーブ名はアイブライトです。こごめ草はごまのはぐさ科の1年草で、ヨーロッパでは平地、山地のどちらにも自生し、日の当たる林、草地、荒地などに見られます。丈は30cmぐらいに伸び、夏の終わりごろから秋にかけて、白に青い筋と黄色の斑が入った小さい花をつけます。ハーブ用には全草を採取し、束ねて風通しのよい場所に吊るして乾燥させ、小さく切って使用します。
【適用】
こごめ草の治療効果については、最近多く発表されていますが、ここでは長年の使用により経験的に実証された点を書くことにします。こごめ草の湿布は、急性であれ、慢性であれ、眼の炎症全般、特に結膜炎と眼瞼炎(ただれ眼)に効き目があります。ヘルペス、角膜腫などの外傷にも、痛みを和らげ症状を改善し、治癒効果もあります。また、眼精疲労、鼻炎、眼のかゆみや痛みには、こごめ草のお茶を続けて飲むことによって、回復効果があります。
【こごめ草茶の作り方と使用法】
こごめ草、茶さじ1に水カップ1を加えて加熱し沸騰させます。さらに2分間加熱し、火からおろしてこします。このお茶は飲用してもいいし、外用として温湿布、あるいは洗眼用にも使えます。洗眼用には塩を少々加えてから使用すると涙の塩分と近くなり、刺激が少なく使いやすくなります。
【ものもらいに効果のあるミックスハーブ】
こごめ草とカモミールを同割合にミックスします。このミックスハーブ茶さじ1に熱湯を加えて15分ほど置きます。このお茶を飲用、そして、温湿布すると効果的です。
【有効成分】
アウクビン、タンニン、サポニン、パントテン酸、イノシトール、ビタミン〔A、B12、C、D、E〕
(エリカ)
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