印刷版   

四川省成都市で行われた解放軍の退官式。写真は、2005年11月 (China Photos/Getty Images)

元軍幹部三百人が直訴、警察に包囲される=山東省

 【大紀元日本12月19日】中国山東省煙台市では、16日早朝、約300人の退役軍人幹部が人大信訪室(人民代表大会常務委員会陳情受付事務所)に、政府の待遇を不服とする陳情に集まった。当局が数百人の警察を出動、陳情者を囲み、一時膠着状態となった。

 陳情者らは解放軍から退役した幹部で、「転業幹部」と呼ばれる。彼らは地方の企業に転業することができ、現役時代と同等の待遇を受ける仕組みになっている。国は、地方政府に対して転業幹部らに一定の収入と待遇を保障するよう定めている。

 一方、陳情者らによると、実際はその待遇が全く保障されていないという。退役幹部のひとりである王秋蘭さんは、「中国の法律によれば、軍隊転業幹部は退役後、軍隊にいた時と同じレベルの待遇と収入を地方政府から保証されるはず。しかし、現状は違う」と不満を漏らす。退役後、地方に移転した幹部の一部は正式な仕事も与えられず、地方政府からは冷遇されているという。生活費のやりくりに苦労する人が多い。

 ある退役幹部は、「我々の努力なしでは、今の中国はない。国のために全力で尽くした。我々は欲張っているわけではなく、政府が約束してくれた待遇を求めている。我々は国のために、命がけで頑張った。現在の社会のエリートや権力者が生まれる前に、貢献した。今、彼らは高い収入を得ているのに、我々は飯も食えない。不公平だ」と話している。

 集まった陳情者らは、数百人の警察に囲まれる中、革命歌を歌ったり、スローガンを叫んだりした。数時間後にようやく政府人事副局長が面会に応じた。副局長は「上層部に意見を伝える」と述べ、陳情者らは解散した。

 「今回の陳情で問題を解決できなければ、解決するまで陳情を続ける」と、ある退役幹部は固い決意を示していた。

 2005年以来、同地区では、数百人規模の軍隊転業幹部や定年労働者の陳情が相次いでおり、その数は合わせて5000人を超えると言われている。

(翻訳編集・楊J)


 (09/12/19 07:29)  





■関連文章
  • 解放軍指導部前、元軍人らが集団請願 激増する軍関係者の群衆事件=北京(09/10/29)
  • 関西在住法輪功学習者、韓国政府の難民申請者強制送還に抗議(09/09/01)
  • 中国、直訴制度を廃止へ=北京への陳情者阻止、60周年式典の治安強化策か(09/08/23)
  • 流行語で読み取る激変の中国(2)(09/08/18)
  • 北京駅、陳情者数百人集団抗議(09/07/08)
  • 米国下院議長訪中、陳情者数千人が「歓迎式典」(09/05/27)
  • 中国河南省:退役軍人の街頭抗議 交通も遮断(09/05/03)
  • 「陳情者は精神病患者」発言の北京大学教授に、抗議が殺到(09/04/11)
  • 企業幹部の汚職を訴え、従業員1000人が集団陳情=河北省(09/04/10)
  • カナダ:訪中の貿易大臣に、法輪功弾圧問題を陳情(09/04/10)
  • 工場従業員数千人が連続7日の大スト、徒歩で北京陳情=河北省(09/04/05)
  • 強制立ち退きに抗議、道路を塞ぎ当局と対峙=天津市(09/02/09)
  • 核兵器製造部隊の退役軍人、被ばく訴え集団抗議=広東省(08/12/25)
  • ネズミ講被害者約千人が陳情、一部強制連行=北京(08/10/25)
  • 四川大地震から100日、未だにテント生活続く被災者(08/09/06)