カナダのAerovelo社は2016年9月22日13時4分、自転車世界最高速の時速89.59マイル(時速約144km)の記録を叩き出した。同社が開発した「Eta Speedbike」は、自動車に匹敵する世界で最も速い人力駆動自転車として話題を呼んでいる。

自転車のボディはカーボンファイバー、空気の抵抗を極限にまで低減するために、流体力学などに基づきデザインされたロケットのような型だ。

 

エンジニアが自転車の変速装置をデザイン中(Aerovelo社のfacebookよりスクリーンショット)

 

自転車のペタルを踏み続ける力を上手くギアチェンジして自動車のような動力に転換させることを可能にしたAerovelo社のサイトでは、昨年9月の記録は139.45kmだった。

 

Eta Speedbikeは両足でペタルを踏む力だけで時速144kmのスピードを出すことができる(Aerovelo社動画のスクリーンショット)

 

科学技術サイトGizmodoの報道によると、今年の9月にアメリカのネバダ州で行われた「ワールド・ヒューマン・パワー・スピード・チャレンジ(WHPSC 2016)」で、同社のEta Speedbikeはスロープを使用せず、平地でもライダーの技巧と自転車の動力性能によって142kmの新記録を取ったという。

ここまでくると、電気や石油などに頼って車を走らせる固定観念にこだわる必要はなく、スピードを好む人でも自分の足の力だけで、高速で自由に走り回ることを十分に楽しむことができるのでは。

(動画)

                                                 (翻訳編集・豊山)