中国当局が「希望の声」ラジオ放送を全力封鎖

【大紀元日本8月11日】中国各地の聴衆から最近、「希望の声ラジオ放送が中国共産党の厳重な電波妨害に遮断され、まったく受信できなくなったとの情報が大量に寄せられた。そのため、当ラジオ局は、世界の有識者や、国際通信連盟(International Telecommunication Union, ITU)、「国境なき記者団」などの国際組織に支持を求め、一致団結して、中国共産党の卑劣な情報封鎖行為を阻止するよう呼びかけた。

「希望の声」ラジオ局は、多くの支持者らが資金を集め、2003年6月20日にアメリカのサンフランシスコで設立された非営利目的のメディアである。わずか2年の間に、中国国内外の多くの華人聴衆から多大な支持を得て、全世界の30あまりの都市に支局を設けた。毎日4時間の中国向け短波放送を流している。「活動主旨は、公正なニュースと情報を全世界の中国人に届け、あらゆる政治勢力に左右されないこと。これからは8時間の中国向け放送を目指します」と総裁・曾勇氏が意気込みを語った。

昨年末、「希望の声」は大紀元時報のシリーズ論説「九評共産党」の音声版を製作し、特別番組を組んで連続放送した。当時、中国共産党は、国内での「九評共産党」とその関連資料の情報封鎖に必死となっていたが、それでも「九評共産党」のラジオ放送は80%の中国地域に届き、大陸の聴衆から絶大な反響が寄せられた。慌てた中国当局は、当ラジオ局が開設した中国聴衆専用の3本の無料国際電話ホットラインを全部切断し、さらに強力な軍用電波妨害設備(国境なき記者団の情報によると、この設備はフランスのThales社が提供したもの)を駆使して、「希望の声」を中国全土から消音した。今、「希望の声」の放送は中国共産党の電波妨害の最重要目標となり、妨害の強さは、フランスのラジオ放送局や、BBC(イギリス)、VOAラジオ(アメリカの声)、RFAラジオ(ラジオ自由アジア)を遥かに超えたという。

中国共産党はメディアを制御し、国民をマインドコントロール

北京大学新聞伝播学院前副教授・焦国標氏は、中国共産党の真実を暴露する本を書いたため、大学から除名された。同氏は、数々の著書の中で、中国共産党の情報封鎖を厳しく批判してきた。

VOAラジオの報道によると、焦国標氏は、「中国共産党にとっては、中国の民衆はいつ殺しても構わない家畜に過ぎない。彼らは臭い石で家畜小屋を構築し、国民を中に放り込み、厳しい情報封鎖で監視している。自由、民主、人権などの思想が遮断され、中国共産党の思想に洗脳されている国民は永遠に騙され続け、最終的には、中国国民の精神創造力が破壊され、民族文明を失ってしまう。情報封鎖の対象は海外メディアと国内メディア両方である」と痛烈に中共を批判した。

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5000年来、中華民族は黄河と長江が育んだこの地に生まれ、生活し、数十の王朝を経て、輝かしい文明を築き上げてきた。その間、栄枯盛衰を繰り返しながら、怒涛の如き壮大なる、感動の絵巻を展開してきた。
「説文解字」によると、「党」という字は、即ち「尚(なお)黒(くろ)」の二文字からなる。「党」、「党人」など、中国語の.中では貶す意味がある。孔子曰く「君子は矜(きょう)にして争わず、群して、党せず」。「論語」の注解よると、党とはお互いの悪と不正を隠し合うものである。中国の歴史の中にある小さな政治集団は、「朋党」とよく呼ばれるが、中国伝統文化の中では、良くない概念であり、徒党を組んだ悪い仲間という意味である。「党を結び」というと、「私利を営む」ことが連想される。