マレーシア:中国大使館、華僑団体に圧力

【大紀元日本8月20日】マレーシアの法輪功学習者らは2005年8月6日と7日、クアラルンプールのチン・ウー体育館にあるギャラリーで「真・善・忍 国際美術展」を開催した。しかし、法輪功学習者によると、彼らはギャラリーの管理者から撤収することを求められ、「法輪功にこの施設を使われると『やっかいだ』」と言われたという。同様の事件はマレーシアでたびたび発生しており、それらは全て中国大使館が、経済的利益によって華僑団体に法輪功学習者の活動場所を提供しないよう脅迫させているためであると、法輪功学習者らは主張している。

明慧ネットの報道によると、「真・善・忍 国際美術展」の一日目は何事もなく開催され、たくさんの市民が美術展を見た後、法輪功迫害に反対する署名をした。しかし二日目の正午頃、体育会の重役6名が、画廊の外の学習者にすぐに美術展を撤収するよう指示し、電源を落として強制的に学習者らを追い出した。体育館の責任者は、ここで法輪功に関する美術展を開催されるのは厄介だと言った。

迫害反対を支持し、署名する人たち(明慧ネット)

美術展の初日、たくさんの来場者があった (明慧ネット)

会場にいた学習者は、中国共産党による迫害を常に感じていると言う。「私はマレーシア人だが、いたるところで中国共産党からの圧力を感じる。まるでマレーシアが中国共産党の管轄地域の一部であるかのようだ。この国では自由が保障されているのに脅迫されているかのようだ。」

美術展を中止させられ、後片付けをする法輪功学習者たち (明慧ネット)

記者はこの件についてチン・ウー体育館に電話し、美術展中止のいきさつを取材した。電話に応対した人は法輪功についての発言を避けた。

記者:なぜ「真・善・忍 国際美術展」を中止させたのですか。

従業員:彼らは宗教を宣伝している。美術展を取り消したのは規定に従ってのことだ。

記者:あなたは美術展をご覧になりましたか。

従業員:いいえ。

記者:ご覧になっていないのになぜ宗教を宣伝したと言えるのですか。

従業員:彼らが宣伝しているCDを得たからだ。

記者:そのCDの内容をご覧になりましたか。

従業員:いいえ。

記者:それもご覧にならずになぜ宗教を宣伝したと断言できるのですか。

従業員:・・・・・・

もう一人が電話に出た。自ら秘書長と名乗るリウ・ラン・シャン(音)氏も、美術展が宗教を宣伝していると言った。美術展のテーマは法輪功学習者が中国大陸で受けている迫害のことであると言うと、リウ氏は記者の話を遮り、「この件については電話で話すわけにはいかない」と述べるに留まった。

美術展の主催者によると、「真・善・忍 国際美術展」はすでに26カ国の都市を巡回して開催されており、どこでも市民の歓迎を受けているという。

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