専門家、鳥インフルエンザ人から人への感染を警告

【大紀元日本12月9日】中国当局は6日、広西チワン族自治区資源県の女児(10)が11月23日にH5N1ウイルスの鳥インフルエンザを感染したことを発表した。患者は現在、病院で治療を受けているという。しかし、広西チワン族自治区では鳥インフルエンザの発生が確認されていなかったため、中国当局は感染原因を調べているという。香港大学微生物学学科の主任・袁国勇氏は「もし、この女児が本当に感染した家禽類と接触したことがなかったとすると、この感染事件は人から人へ感染が発生したと意味する」と警告した

一方、世界保健組織(WHO)・スポークスマンによると、中国当局はすでにWHOにこの感染例を報告したという。女児と接触した人にはまだ感染症状が見られていない。今回は中国当局が公表した4例目の感染である。今年確認されただけで、中国全土の12の県で、すでに31件の鳥インフルエンザ感染が発生した。

ドイツ人専門家、人から人への感染の仕組みを解明

鳥インフルエンザウイルスの研究者、ドイツのマルグルブ大学のクロンク教授は、人体の呼吸器官細胞で、鳥インフルエンザウイルスを複製できるかどうかの研究をしているという。同教授によると、人間の細胞は通常では鳥インフルエンザウイルスに感染しないが、最新の研究では、呼吸器官細胞が鳥インフルエンザウイルスの複製を容認することが発見された。即ち、人間が鳥インフルエンザに感染する経路が確認された。

最近、中国とベトナムではすでに鳥インフルエンザウイルスの変異が確認された。クロンク教授は「変異は鳥インフルエンザウイルスの典型的な特徴である。このウイルスの遺伝子組み合わせが不安定のため、多様な変異を起す可能性がある。これは最も憂慮されるべきことである。現時点では人から人への感染を引き起こす変異がまだ起こっていない」が、鳥インフルエンザが多発するに伴い、人から人への感染が発生する可能性は高くなる。そのため、現在の急務は家禽類の鳥インフルエンザ発生の拡大を抑えることだと警鐘を鳴らした。

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