中国初、「文革記念館」

【大紀元日本7月4日】中国社会に今もなおその傷跡を残し影響を与えている「文化大革命」から40年、ラジオ自由アジア(RFA)現地記者はこのほど、山東省汕頭市澄海区塔山山頂に設立された中国初の民間「文革記念館」を訪ねた。現在のところ、政府側による「文革記念館」はない。同記念館は、汕頭市元政府顧問の彭啓安氏が、96年に塔山山頂に乱立した墓石群を見て、文革中に同様の苦痛を味わった人々と連絡、民間「文革記念館」の構想に至ったという。

RFA現地記者は、中国南部の一般にあまり知られていない山頂に記念館が設立されたことについて、地元三輪タクシー業者を取材した。業者は「墓石群に刻まれた名前は総て、当時の武装闘争で殺された人々。文革で当局に連行された人々は、自己批判を強要され、最終的には射殺された」と述べた。

資料によると、文革中に当地で連行された者は10万人、負傷者は4500人以上に上る。死亡者は400人以上、その内名前が確認できている者が70人余り。塔山山頂には大小の乱立した墓碑群があるが、死亡者は そこに埋葬されている。ある墓碑には、28人もの故人名が刻まれている。

塔山の山中には、中共広東省第一書記・任仲夷氏の「歴史を鏡とし、悲劇を繰り返さないよう」と刻まれた箇所が多数ある。参観を終えた中国人の若者たちは「インターネットで記念館の存在を知った。こういった施設がもっと広まるといい」と評価しているという。記念館のスタッフの話を聞くかぎりでは、ここ中国南部の田舎町には、中央当局の「文革規制」が影響していないようだ。

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