元北朝鮮人民会議議長・黄長華氏「中朝関係は、根本的に変わらないし、安保理決議案で、北

【大紀元日本7月20日】元北朝鮮人民会議議長で現在は韓国に亡命している、黄長華(ファン・ジャンヨプ)北朝鮮民主化同盟委員長は、中朝関係に亀裂が生じ、中国が安保理対北決議案に賛成したという分析に対して、ミサイル試験発射など一時的な意見の相違はあるものの、根本的な中朝関係は変わらないとの見方を示した。

黄委員長は18日、ソウル某所で開かれた青年・学生懇談会で、「中国が最近北朝鮮を訪問し、ミサイル試験発射を停止するよう述べたことは形式的に過ぎない。中国は北朝鮮がミサイル試験発射することが分かっていた」と説明した。

黄氏は、「北朝鮮のミサイル発射は、国際社会で見れば大きい問題だが、北朝鮮の立場では、目的を果たすための試験発射ということを中国は十分に認識していた…もし中国が同盟関係を 100% 切ると言えば、北朝鮮が中国のいう事を聞いただろうが、今回はそうではなかった」と述べた。

また、「中国は米国との関係が悪化することを警戒し、北朝鮮を説得する姿を見せた。中国は自分の利益になるよう、行動する姿を見せているだけで、それ以上でも以下でもないから、中朝関係は変わらない」と付け加えた。

黄委員長はまた、 15日に国連安保理において満場一致で採択された対北決議案が、北朝鮮の大量殺傷武器開発を根本的に阻むことができないとの認識を示し、「国連安保理の対北決議案は、北朝鮮の核兵器製造及び開発に影響を及ぼすことができない。金正日政権は、ロシアなどを利用してミサイル開発を強行する」と述べた。

「今のような国際社会の制裁で、北朝鮮を変化させるということは妄想」と言いながら 、「300万人が飢え死にする状況でも、金正日は瞼一つ動かさなかった」と述べ、「金正日のリーダーシップに問題が起こり、軍部の発言権が強硬になった」という指摘に対しては、「北朝鮮が先軍政治を打出しているが、軍部は指揮官がいないかのように金正日に絶対従う」と応え、「最近北朝鮮の軍部の声が大きくなったと宣伝することは、金正日が戦術上の名分を建てるために、軍部に(責任を転嫁し)言い訳をするよう指示している」と説明した。

ギム・ヨングフン記者 kyh@dailynk.com
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