静岡県浜松:中国「臓器狩り」抗議集会、生々しい実演に衝撃

【大紀元日本7月28日】中国の法輪功学習者を対象とした「臓器狩り」を日本社会に訴えようと、日本在住の学習者らは23日、静岡県のJR浜松駅前で抗議集会を開き、講演や署名活動のほか、監禁された学習者や臓器を摘出する医師などに扮して、生々しいデモンストレーションを行い、道行く人々に衝撃を与えた。また、中国の民主化をサポートする世界フォーラムの日本代表である牧野聖修氏(前衆議院議員)が集会に駆けつけ、講演を行い、中国で発生している人権問題に言及、「とくに目立つのは、罪のない人間を拷問、殺し、そして、中国国内で不法不当に弾圧され、生きたままの法輪功学習者から臓器を盗み取り売りさばく現状、それを一刻も早く止めさせなければなりません」と訴えた。

本年3月に告発された中国の法輪功学習者を対象とした「臓器狩り」は、その真偽を検証するために中国現地での調査が求められていたが、中国当局の拒否により未だに実現されていない。真相究明が閉塞状況にあったなか、5月にカナダで有力政治家と人権弁護士二人が独立調査団を結成し、さまざまな証言や証拠などを緻密に精査し、この告発は「紛れもない事実」であると今月6日に調査結果を発表した。日本では大紀元時報が報道したが、日本社会にさらに広くこの「紛れもない事実」を伝えようと、静岡県に在住する法輪功学習者ら有志が中心となり、今回の抗議集会が開かれた。

特に注目を集めたのは、監禁された法輪功学習者から生きたまま臓器を収奪するというデモンストレーション。監禁された学習者が手術台に横たわり、医師が腎臓や肝臓などの臓器を摘出し、強制収容所の看守らしき制服の男たちに手渡し金を受け取るという場面は、道行く人々に衝撃を与えた。五十代の女性は「残酷すぎる。平和な時代にこのようなことが起きているなんて、信じられない」と涙ながらに語った。

▶ 続きを読む
関連記事
最近各国で関心が高まっている中共による臓器収奪問題。香港大紀元の記者が臓器収奪を主導した一人とされる黄潔夫・元中国衛生部副部長に直撃取材した経験がある。記者が「あなたが(臓器収奪に加担した)責任追及リストに載せられているが、この件についてどう答えますか?」と質問すると、黄は不敵な笑みを浮かべたまま急いで立ち去っていった。
中共による生体臓器収奪問題を扱ったドキュメンタリー映画『国家の臓器』の上映会が10日夜、参議院議員会館で開催された。出席した国会議員や有識者からは「実態は想像をはるかに超えている」「強い衝撃を受けた」といった声が相次いだ。
中国での臓器収奪を追ったドキュメンタリー映画「国家の臓器」の上映会が12月10日、参議院会館講堂で開催された。 […]
中国での臓器収奪とそれを利用した渡航移植の非人道的実態について、日本保守党の北村晴男議員が参院法務委員会で追及。渡航移植への罰則と入管法による上陸拒否の追加を強く提言した
良心の囚人からの強制臓器収奪が行われている問題を巡り、中国共産党(中共)政権への対応を求める国際請願に、世界で50万人を超える署名が集まった。請願はG7を含む14か国に対し、主導的な対応を取るよう訴えている