北京の貧困学生、春節に帰省できず

【大紀元日本1月18日】「中国扶貧基金会」の報告によると、北京在住の貧困大学生の約70%前後が、旧正月の春節(2007年は2月18日)あわせて帰郷できないという。北京の貧困学生のうち73%は、毎年故郷に一回は帰省しているという。

同基金会は、4日から12日の期間、北京市内の大学14箇所に在学する貧困学生を訪問、調査によると、北京で就学中の貧困学生中で63・8%が、一度も旧正月に帰省したことがなく、73%が毎年一回は帰省しており、5・1%は、連続三年間も春節に帰省したことがなかった。

調査対象の学生の41・6%は、「春節には、家族と過ごしたいのは当然だが、アルバイトと勉強に励まければならないし、旅費も欠如しており、実現しない」と回答した。こうした学生中、「旅費が足りない」と回答したのは35%、「勉強する」は38・9%、「アルバイトに集中」は69・8%であった。

こうした背景には、中国の急速な経済発展にともない、貧富の差が開き、大学の学費が相対的に高額になったことが挙げられる。中国の最新報告では、中国の大学学費は、ここ18年で25倍にまで急騰した。

これに対して、都市部の収入は同期で四倍増、物価の上昇を換算すると2・3倍にしかならなく、大学学費の10倍近い値上がりは、中国の庶民にとって大きな痛手だ。「中国青少年研究センター」が中国人民銀行の調査結果を引用、「すでに庶民の貯蓄目的は、教育費のためというのが首位になっている」と述べている。

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