生命のなぞを探求する気功と武術の達人(そのⅡ)

【大紀元日本6月25日】李有甫氏は、中国武術の名人である陳盛甫氏、陳済生氏の愛弟子で、かつて、1982年全国民族スポーツ大会の武術チャンピオン獲得者であり、元中国人体科学研究センターの副研究員(准教授)で、中国の伝統医学と気功の領域の有名人であったが、現在は、一人の普通の法輪功学習者になっている。彼の歩んできた求道の道は、実に生命のなぞを探求する道でもある。

独特の治療方法と抜群の治療効果

李有甫氏と彼の治療を受けて健康を取り戻したロシアの子供たち(新紀元資料室)

気功の理論、特に道家功法の理論は、中国伝統医学の理論と共通の部分が多く、気功の達人の中には、病気治療の能力を持っている人は少なくない。太極拳などの功法の練習を通じて、経絡気血の運行を体得した李有甫氏は、さらに伝統医学の古典『黄帝内経』、『傷寒論』などを熟読して、点穴、鍼灸などを用いた独特な治療方法を習得した。

李有甫氏の最初の患者は、自分の母親であった。たくさんの持病を持っていた母に細心の治療を施すと、病状は大いに改善した。 それ以後、さまざまな難病に挑戦し、多くの医療の奇跡を残した。

1992年、李有甫氏がロシア科学研究センターで共同研究を行っていたとき、一人の奇病に罹っている4歳の子供を治療した。このアリンダという名前の女の子は、原因不明の血液疾患に罹って、血液細胞が多量に壊死していまい、20項目の血液検査値の中で正常範囲のものは2項目しかなかった。全身が骨と皮ばかりにやせていて、髪の毛は枯れ葉のようにばさばさであった。子供は鍼治療を怖がるので、李有甫氏は子供の耳部に按摩療法を施して、2カ月余りで血液の検査値はすべて正常に回復した。

同じ時期に治療した一人の男の子は、重症の癲癇(てんかん)に罹っていた。毎日、癲癇発作が5回以上起こり、食事中も街を歩いている時も、ところかまわず発作が起こり、正常に生活することができなかった。李有甫氏がこの子に数カ月治療を実施した後、癲癇の発作がほとんどなくなり、あったとしても、小発作しか起こらなくなった。

2004年のある日、李有甫氏と家族付き合いをしている友人が急に脳卒中で倒れて入院した。翌日、奥さんから電話で、病院はすでに「脳死」と診断を下したことが分かった。子供たちは諦めてすでに葬式の準備に取り掛かった。奥さんだけが諦めきれず、ぜひ李有甫氏に診てもらいたいと頼んだ。李有甫氏は友人として見舞いに行った格好で病室に入り、鍼治療を施した。治療を続けて2週間後に、患者は意識が戻り、危篤の状態から抜け出した。病院の医者たちは不思議に思ったところ、奥さんが中医(漢方医)の先生に頼んで、こっそり治療してもらっていることを説明した。医者たちはこれを理解して、これほど素晴しい効果があるなら、ぜひ続けて治療するように依頼した。その後、総合的に治療し始めてから数日後に、患者の体に差し込まれていた7、8本の管は全部外され、救急病棟から一般病棟に移った。現在、この患者はほぼ正常な状態にまで回復した。

(続く)