生命のなぞを探求する気功と武術の達人(そのⅢ)

【大紀元日本6月29日】李有甫氏は、中国武術の名人である陳盛甫氏、陳済生氏の愛弟子で、かつて、1982年全国民族スポーツ大会の武術チャンピオン獲得者であり、元中国人体科学研究センターの副研究員(准教授)で、中国の伝統医学と気功の領域の有名人であったが、現在は、一人の普通の法輪功学習者になっている。彼の歩んできた求道の道は、実に生命のなぞを探求する道でもある。

輪廻転生についての研究

李有甫氏は1987年に北京伝統医学研究所の副所長、中国人体科学会研究センターの副研究員(准教授)に就任した後、漢方病院や北京中医大学の研究者と一緒に気功と超能力の現象を研究し始めた。当時の研究の様子を振り返って、李有甫氏は次のように述べた。

「私はたくさんの超能力を持つ子供に接触したことがあります。彼らは本当に過去に発生した事が見えるし、人体を透視することもできます。また、運搬功能(思うだけでものを動かす功能)を持っている子供もいました。子供たちが持っているこれらの功能は全部実験を通して確認されたのです」。

「たとえば、私たちはかつて二重盲検法の原則に従って、異なる都市にいる超能力を持つ3、4人の子供たちに同じ人の前世を見てもらいました。結果的には、みな見えたものは同じだったのです。身体に障害がある一人の若い女性は、2歳の時、電車に轢かれて両手を失いましたが、彼女は足で字を書く能力を身につけて、甲骨文の研究にも取り掛かり、中国では当時、知名度が高かったのです。私たちは彼女がなぜ両手を失ったのかを、超能力をもつ子供たちに見てもらうと、一人の北京市の子供は、彼女は前世にはとても凶悪な動物で、手を使ってたくさんの悪事をしたため、今生で罪を償わなければならないから、両手を失ったと話しました。もう一人の広州市の子供は、北京市の子供と同じように、『彼女は今生では比較的善良な人間であり、来世には正果が得られるかもしれない』と付け加えました。もう一人の子供は更に具体的に見えました。この子供の話によれば、彼女は前世では1匹のムカデであった。当時、このムカデはある程度のエネルギーを得て、すべての触手が白く光り、これらの触手でたくさんの人を殺しました。彼女は今生に生まれてきたときは、両手の皮膚が白くて美しかったといいます。その後、彼女に確認してみると、生まれたとき、確かに両手が白くて美しかったと教えてくれました」。

「一人の有名な出版社の編集者がいました。現在、この人はすでに亡くなりましたが、当時、私が自分の天目で彼の前世を見ると、一頭の獅子のように見えましたが、獅子より毛が少なく、超能力をもつ子供たちは、彼の前世が仙人の乗り物である麒麟だったことを私に教えてくれました」。

「1975年、私は一人の武術の先生の家で『識天機』という1冊の本を見たことがあります。この本の中には、中国で毎年起こる大きな出来事の予言が書いてありました。この本を持ち出したり、写したりすることは禁じられていましたが、読むことは許してくれました。私は好奇心から、翌年(1976年)に関する4句の予言詩を覚えましたが、当時、その意味は分かりませんでした。1976年に中国の政局に大きな変化があり、さらに唐山大地震が発生しました。振り返って、その予言詩の意味を考えてみると、これらのことを指していることが解読できました」。

「実際に、功能(超能力)を持っている人は、事前に多くの事を予知できる。1989年の天安門学生運動のとき、事前に私は流血事件が起きることを察知していた。」

(続く)