中国製食品による深刻な健康被害=驚愕の中国製有毒食品の実態(6)

【大紀元日本2月5日】中国製冷凍ギョーザ中毒事件に関連して、厚生労働省は4日、健康被害を訴えた人は、全国で1986人に上り、医療機関で受診したのはそのうち632人に上ることを明らかにした。千葉と兵庫両県のメタミドホスが原因である被害者10人は含まれていない。

政府は同日夜、中国に調査団を派遣した。報道によると、調査団は、厚生労働省、農水省、外務省などから4人で、団員の1人は「中国の農薬管理の実態と、製造工場の施設状況を把握したい」と語った。

中国製食品などによる健康被害問題は昨年、世界各地で発生した。昨年2月、日本で幼児向けおもちゃから使用禁止の化学物質が検出されたのをはじめ、同年3月には、米国で中国製ペットフードを食べた犬や猫が相次ぎ死亡する事件が発生した。同年5月には、パナマで販売されていた中国製せき止め薬有毒物質が混入し、100人以上が死亡する中毒事件が発生したほか、同月、ドミニカ共和国などで中国製練り歯磨きから致死量のジエチレングリコールが検出された。

同年6月、米国でエビやウナギ、ナマズなどの中国産養殖類から発ガン性のある使用禁止の抗菌剤が検出され、輸入停止となった。7月、群馬県で中国製冷凍かば焼きから抗菌剤が検出され、11月には、オーストラリアや米英などで中国製ビーズ玩具から化学物質が検出された。

中国国内の関連事件・事故を含めると、膨大な件数にのぼると思われる。

中国では、米、小麦粉、食用油、食塩、肉類、豚ラード、麺類、饅頭などの食品にはホルモン剤、着色料、防腐剤、ロンガリット、ホルムアルデヒド、赤色染料、塩酸クレンブテロール、漂白剤、増白剤、保存料、催熟剤、ホルマリン、工業塩、ホウ砂、尿素、アンモニア水、さらにはDDVP(有機リン系殺虫剤)、劇物農薬1605と3911などのおびただしい添加物と農薬が使用され、国民の健康にとって大きな脅威となっており、また世界各地の中国料理を愛するグルメ達にたいしても警鐘が鳴らされている。

農民が使用する危険な除草剤、農薬、化学薬剤は作物の成長を保証する。さらに汚染が深刻な河川から引き入れる灌漑用水の使用や、衛生知識の乏しさなどが原因により有毒食品の氾濫と被害が引き起こされ、有害でない食品を見つけようとしてもほとんど不可能な状態だ。

情報提供としては、わずかに中国食品ネットと食品論壇が50数種類の中国製有毒食品を列挙しており、これらの食品による症状は軽いものは貧血や寄生虫、重症になると癌を発病し命にかかわるという。中国では毎年、食物の残留農薬と添加物により中毒を起こす人が十万人を超えており、飲食により直接病気にかかる人が3億人、さらに研究で40%の癌は飲食により発病したものということが明らかになった。

ネットで紹介された有毒食品の一部を紹介する。

1 毒小麦粉

増白剤が添加されている小麦粉

饅頭やパンを作る真っ白な小麦粉には漂白剤と臭素酸カリウム(potassium bromated)が添加されている可能性がある。これらの添加物はヒトの中枢神経、血液及び腎臓にダメージを与える。漂白剤の主要成分は過酸化ベンゾイル(Benzoyl Peroxide)でこれは工業用酸化剤の一種だ。長い期間、過剰に摂取すれば肝臓、脾臓がダメージを受け、重症の場合死に至る。

2 毒饅頭

増白剤の使われた真っ白な饅頭

一部の商店では饅頭の色を白くするために34で記述した増白剤を使用しており、長期に摂取すれば肝、腎臓の機能に支障をきたし重症になれば発癌する。この他にも化学工業原料の硫黄で小麦粉の生地を蒸して大きく膨らませる業者もいる。蒸し上がったものはまっ白な「硫黄饅頭」で、亜硫酸ガスが直接吸収されている。高濃度の亜硫酸ガスが人体に与える危害は大きい。

3 毒インスタント麺

工業用染料スーダンレッドが検出されたインスタント麺

一部の小規模工場で地下溝油(廃油)を使用して揚げたインスタント麺、揚げ物食品には俗称「丙毒」と呼ばれるアクリルアミド(acrylamide)が含まれている。低濃度でも長期に接触し続けると眠気、情緒や記憶力の変化、幻覚やけいれんなどの症状や、末梢神経病、発汗や筋肉の無力等が現れる。あるインスタント麺の調味料には防腐剤としてソルビン酸カリウム(potassium sorbate)、色素、香料、サンセットイエロー(アゾ系のタール色素に分類される合成着色料)等の化学物質、老いた母豚や廃物、さらには死んだ豚の肉を煮込んだ物、或いは腐った野菜やトウガラシ、生姜、豆板醤を加えている。これらにはアフラトキシン(Aflatoxin:地上最強の天然発癌物質)やカビ類及び大量の亜硝酸塩が含まれており、体内に蓄積すれば癌や細胞の突然変異を発生させる。

4 毒麺類

賞味期限を延長したり麺の食感を変えるために悪質な麺類加工所は増白剤やミョウバンを加える以外に化学工業原料のホウ砂を添加する。ミョウバンには鉛が含まれ、大脳、腎臓、肝臓、脾臓などの器官に蓄積され易く健康に害を及ぼす。ホウ砂を過剰に摂取すると、各臓器に蓄積され、中毒を起こす。

5 毒ビーフン、粉絲

ロンガリットが検出された粉絲

不法業者は暴利を貪るため、食用にできない古米を加工してビーフンを作る。増白、防腐及び粘性を増すため、加工時にロンガリットを加える。ロンガリットは主に漂白染色に使用されており、もしこれが含まれているビーフンなどを食べると過敏症、腸を刺激、食中毒、発癌等が引き起こされる。古米にはそれ自体にアフラトキシンが含まれているのだが、さらにロンガリットの作用まで加わるのだから、毒の上に毒を加えている食品と言えるだろう。

6 毒弁当

方解石の粉

有害成分が検出されたパック

多くの工場では、コストを抑えるために捨てられたプラスチックを利用して使い捨てのファーストフード用容器に加工する。その過程で工業用パラフィンとタルカムパウダー、色素等の添加を禁じられている化学材料を使用。体内に入れば消化不良、結石及び肝機能に問題が起き、重症の場合は発癌する。この他に、悪質な工場ではゴミ集積地で拾ってきた死んだ鶏、魚などを低価格で仕入れ、肉を弁当のおかずとして調理する。また、質の悪い油と各種のカビが生えた物、有毒な材料を食材として使用している。

7 毒鍋

多くの悪質な経営者はパラフィンを鍋底にしている。これらの工業用パラフィンは高温で溶け出し、容易に発癌性のある炭化水素類化合物を作り出す。またある業者は地溝油、汚水油などの廃油を使い、さらにコスト節約と味を濃くする為にこれらの鍋底の油は常に使い回されているため、大量の微生物を容易に生みだし、疾病を広め易い。同時に消化器官、肝臓、腎臓を傷つけ発癌性物質を作り出している。

8 毒粉ミルク

毒粉ミルク

低品質の粉ミルクの中に含まれるたんぱく質量は極めて少なく、乳幼児の発育のために必要な栄養が不足している。たんぱく質含有量の低い粉ミルクを長期間飲み続けた乳児は深刻な栄養不良に陥り、四肢が短く変化し、身体は弱く、頭部が明らかに大きく変形する大頭症にかかり、同時に抵抗力不足のために外部からの細菌の攻撃を受けると造血能力が阻害され、内臓機能が衰え、免疫力低下などの症状が現れる。ひとたび病気にかかると治すことが難しくなってしまう。

9 毒野菜

一部の野菜栽培農家は野菜を栽培する時に毒性の高い農薬を使用するため、野菜に劇毒が残留してしまう。また、ある不法生産者は生産、貯蔵、経営の過程で各種ホルモン、増熟剤、増紅剤などの化学助長薬及び保存料などを大量に混ぜ込み人体に深刻な影響を及ぼしている。

10 毒モヤシ

現在市場で販売されているモヤシのほとんどが根なしで、これらの白くふっくらとして瑞々しいモヤシは全て、保存料(チオ硫酸ナトリウム)、膨張剤、漂白剤、防腐剤などの各種ホルモン剤を使用し栽培した速成モヤシだ。チオ硫酸ナトリウムは工業用漂白剤で視力、肝臓や胃腸に影響し、長期間摂取すると様々な癌細胞を作り出す。また、膨張剤は多くの混合物や人体に有害な微量元素を含みやはり長期間の摂取は危険だ。

(翻訳・坂本、編集・月川)