添加剤を大量に使用する食品工場=重慶市

【大紀元日本10月11日】中国重慶市のある食品工場では辣椒醤(チリペースト)の色を鮮やかに見せるためポンソー4R(ニューコクシン、赤色102号)を大量に添加しているという。現地品質管理局専門家は、ポンソー4Rは一定量を超えると人体に有害であると話している。

「重慶晩報」によると、現地の人々は重慶市江北区にある縁和源辣椒醤食品工場が生産した辣椒醤はトマトの皮を入れて重量を増加し、さらにその他の化学物質も加えているかもしれないと告発しているという。

この工場の外部周辺には強烈な辣椒醤臭がたちこめ、下水道には暗赤色の廃水が流れているそうだ。また、工場のそばの小さな池の周りには白い粉末状の物質が積まれ、これが水に浸かると牛乳の類のような粘りが出る。工場の作業員は、これは増粘剤で中国政府も添加を許可していると話した。

また別のコンクリート製の池では作業員が辣椒醤を発酵させており、その傍には黄色い粉末の入ったプラスチック製のビンが数本置かれていた。作業員は「これはサンセットイエロー(黄色5号)。用途は辣椒醤の色素増加で、色を鮮やかに見せるために入れる」と話した。

工場の中にはさらに円形のプラスチック製のビンがあり、中には赤い粉末が入っていた。これを手でそっとつかみ出し、水の中に浸すと、たちまち真っ赤に変化した。作業員の話ではこの粉はポンソー4Rといって辣椒醤の色をよりよく見せる、中国政府も許可している食品添加物だという。

重慶市品質管理局の専門家は、増粘剤、ポンソー4R、サンセットイエローなどの物質は、中国政府が認可した添加物だが、一定量を超えてしまうと人体にとって有害となる、と話している。

(翻訳・坂本)