ニュージーランドM7.0地震発生、被害相次ぐ

【大紀元日本9月4日】米地質調査局(USGS)の観測によると、ニュージーランドクライストチャーチ西約45キロ付近で、現地時間4日午前4時35分(日本時間午前1時35分)、マグニチュード()7.0の強い地震が発生した。太平洋津波警報センターは、津波警報を出していない。

ニュージーランド放送局によると、人口約35万人のクライストチャーチ市は現在、停電と断水が続いており、国際空港は閉鎖されている。また、クライストチャーチ当局によると、地震によって橋や地下水道、水の供給施設が損害を受け、建物の倒壊や道路の寸断なども報告されているという。

クライストチャーチのボブ・パーカー市長は、損失が甚大であるとし、被災状況の更なる調査が必要だと述べた。全市がマヒ状態となっているため、同市当局は非常事態を宣言している。

また、ピーター・デビ行政長官によると、南島に通じる主要貿易通路のリトルトン港も今回の地震で多大な損失を被り、損失額は数億米ドルに上る。

地元メディアのザ・ポスト紙によると、多くの市民は強い震動を感じ、眠りから覚めたという。現地のオヘンロン氏は、「出勤するために起床した突端、大きな音が鳴り、まるで家屋が何かにぶつかったかのように揺れ始めた。こんな体験をしたことは、今までになかった」と話した。

一方、ニュージーランド地質・核科学研究所の地震学専門家ジョン・リスト氏は、今回の震源の深さは約10キロと非常に浅いことから、衝撃波が地面を突破する前に、多く分散できなかったと指摘する。これによって、その後に起きた24余りの余震規模は最小限に抑えられたと話す。リスト氏は、震源地であるクライストチャーチ市の建物等の被害は、今後も拡大すると予測している。

9月4日、クライストチャーチ(Joseph Johnson/Getty Images)

9月4日、クライストチャーチ(Joseph Johnson/Getty Images)

 (翻訳編集・豊山)
関連記事
ニュージーランド高等裁判所は、英国の女性権利活動家のポージー・パーカーことケリー=ジェイ・キーン=ミンシャル氏 […]
海底火山の大規模噴火と直後に発生した津波の影響により、南太平洋の島国・トンガは他国との通信が遮断され、被害状況を把握できないままでいた。隣国のニュージーランド軍は17日、哨戒機を派遣し現地の様子を撮影した。
[ロンドン/上海 20日 ロイター] - 英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは20日、香港立法会(議会)の選挙結果を受けて共同声明を出し、香港の選挙制度における「民主的要素の弱体化に重大な懸念」を表明した。 在英中国大使館の報道官は、この声明は無責任で事実をゆがめているほか、悪意から選挙に疑念を呈していると批判。これは「中国の内政への深刻な干渉で、国際関係に関する基本的な規範に
[ウェリントン 7日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のロバートソン副首相は7日、来年2月の北京冬季五輪に閣僚級の外交使節団を派遣しないと表明した。新型コロナウイルスが理由だとした。 国営放送TVNZに対し「さまざまな要因があるが、主に新型コロナに関連している。コロナに関する渡航などの手続きで訪問が容易ではなくなっているからだ」と述べた。中国側には10月に意向を伝えたと付け加えた。
日本政府は2日、10カ国が国内手続きを終えた地域的な包括的経済連携(RCEP)について、来年1月1日に発効すると発表した。米国や欧州諸国の参加しない、世界でも最大規模の経済連携協定貿易圏が形成される。