香港資本の企業、NZ農場買い上げ一時取りやめ

【大紀元日本9月9日】香港資本のナチュラル・デイリー(NZ)ホールディングズは、16軒のクラファー(Crafar)家の農場を購入する予定だったが、最高15億NZドル(10.7億USドル)を投入しての酪農事業設置の計画は一時とりやめになった。9月8日付けニュージーランド・ヘラルドが報道している。

同社は、ニュージーランドでのビジネス拡張のために、中国系ニュージーランド市民のビジネスウーマン、メイ・ワン(MayWang)氏と交渉を進めていたが、合意を打ち切ることにしたと発表した。

昨年10月に クラファー農場は管財人の手に渡っており、ナチュラル・デイリー社はすでにロバート・クラファー氏から4軒のクラファー農場を購入。残り16軒の農場を含む土地、家畜、粉ミルク工場などの15億NZドル相当の資産の購入に、ナチュラル・デイリーは意欲を見せていた。

しかし、今年2月、香港証券取引所(HKSE)が、取引を逆さ買収とみなし、新たな上場が必要と要求。戦略見直しを迫られ、同社は株の取引を自主的に停止していた。

ワン氏は、中国本土の投資家から資金を集め、中国市場のための乳児用の粉ミルクやテトラパックの牛乳の生産を狙っている。

昨年9月9日付けのニュージーランド・ヘラルドでは、酪農に全く経験がなく、危ういビジネス経歴のワン氏の関わりに警告を発している。

今回の決定は、ワン氏が既に設置した会社をナチュラル・デイリーが購入することには影響しない。しかし、この購入もニュージーランド海外投資局(Overseas Investment Office)の承認が必要だ。

承認を待つことなく、ワン氏は、タウランガ(Tauranga)での加工工場建設の計画を進めているようだ。

(編集・鶴田)
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