広東省、126万人豪雨被害 ダム崩壊で100人以上の死者か

【大紀元日本9月24日】台風11号の影響により広東省では二百年に一度と言われる異例な豪雨が発生。新華社通信23日夜の報道では、豪雨による洪水などの災害による死者は55人、行方不明42人を上回り、126万人が被害を受け、10万人近くが緊急避難したという。

また、中国国内メディアの報道によると、豪雨の影響により、広東省信宜市にある「紫金鉱業」の錫鉱尾鉱ダムで、21日、二度にわたる決壊のため、巨大洪水が発生し、全市5鎮35万人が深刻な被害を受け、死者8人を出した。しかし、同市のネット伝言板やネット利用者らが寄せた情報によると、付近の村はほぼ全滅しており、少なくとも100人以上の死者が出ているという。

中国最大のネット掲示板「天涯論壇」での「信宜人」スレッドには、同事件についてたくさんの投稿が寄せられた。これらの情報によると、高さ80メートルの錫鉱尾鉱ダムは砂と石が積まれただけで、コンクリートによる固定すら行われていなかったため、一瞬で崩壊した。周囲の村民たちには逃げる時間もなく、少なくとも100人以上の死者が出たという。怒りのやまない村民は当日デモ抗議を行なったという。

「故郷の人を助けてください!メディアで報道してください」とある地方の伝言板で自分の連絡方法を残して助けを求めたネット利用者に連絡したところ、本当の死者数は200人から300人の間にあると話した。数年前ダムが建設された当初、付近の村民が抗議デモを行ない反対したが、当局は反対者を逮捕し、警察を派遣して抗議を弾圧したという。

錫鉱尾鉱ダムの崩壊によって多くの死者を出したことから、村民等がダムの手抜き工事に対し、当局に抗議した(ネット利用者による投稿写真)

目撃者の情報によると、川に流された死体がいたる所で見られる(ネット利用者による投稿写真)

(日本語ウェブ報道編集チーム)

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