<赤龍解体記>(4) 軍の新動向 「軍の肩持つ者の背後に立つ」
ムバラク大統領の退陣を促した諸要因の中で、民意や米国の態度の他、軍隊の強い意志と明確な立場が決定的な役割を果たした。
中東・北アフリカの情勢が激変する今、中共の各勢力はみな注意深く見守りつつ、今後避けられぬ国民一揆に備える出方を考案している。その中で軍部は、当今のカラー革命から軍の決定力を改めて伺い知り、今こそより大きな権力を握る歴史的機会であり、この恵みを逃してはならない、とその意思を間接的に発信した。
香港メディア・博訊によると、中共国防部(国防省)のある大佐が最近、私服で香港を訪れ、自らメディアに連絡し、意図的に軍の態度をもらしたという。
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「21世紀は中国の世紀だ」と中国人は気負う。文明史的な視点から見れば、このことばは自惚れの嫌いがあっても、必ずしも過言ではないかもしれない。将来、歴史的事実として証明されるであろうが、中国の台頭およびその影響力の増強は人類文明史の必然のステップであり、歴史の発展の大趨勢である。
先月、米ゲーツ国防長官の中国訪問中、中国軍が次世代ステルス戦闘機の試験飛行を行ったが、胡錦濤は事前に知らされなかったとして、物議を醸した。このことについて多くの謎が残されているが、核心的な問題はただ一つ。
天安門事件後、_deng_小平はこう明言した。「軍が力強く守ってくれなかったら、中共はきっと滅びってしまったにちがいない」
「一国二制度」というサクラがあっても、中共は党内、とりわけ公の場で異なる声を絶対許さず、すべてが全党一致で行動しなければならない。
毛沢東の時代から、中共の指導者たちは自分の権威性とその時代の特性を誇示するために、独自の政治スローガンを打ち出してきた。例えば、江沢民の「三つの代表」や胡錦涛の「調和社会の建設」などは、記憶に新しい。その中共が最近また打ち出してきたのが、「幸福」という新しい政治スローガンである。
福島原発事故を発端として、中国では民衆の塩の買だめ騒動が起きた。この騒ぎは、非常識だとされているが、しかし当事者たちにとっては命や健康にかかわる重大で深刻な問題であった。
重慶市は中国の4大直轄市の1つであり、市のトップである薄煕来は、来年開催予定の中共18大で政治局常務委員に抜擢される有力候補の1人とされ、つねにその剛腕的な政治や突飛な発言により注目され、物議を醸している。
過去一年間、中共政治局常務委員の習近平、李長春、賀国強、周永康および18人の中国人民代表大会副委員長が、走馬灯のように重慶市を視察し、重慶市トップ薄煕来の「唱紅打黒」(革命の歌を歌い、マフィア組織を打撃する)活動を支持した。
4月14日、温家宝首相は中南海で、新しく招聘した8名の国務参事と5名の中央文史館館員に証書を授与し、座談会で談話を発表した。中共の政局が激変している今、温家宝の特異な談話が今中共の政局にいかなる影響を与えていくかが注目されている。