<心の琴線> うたかたの夢

【大紀元日本4月27日】中国唐代の小説に、「枕中記」(ちんちゅうき)という物語がある。

盧生(ろせい)というみすぼらしい男が茶店に入り、旅の道士と相席になった。盧生は道士に自分の貧しさの愚痴をこぼしながら、ふと眠くなってうたた寝をしてしまう。数ヵ月後、盧生は名門の娘と結婚し、その後は挫折を味わいながらも立身出世し、栄耀栄華を極める。長い人生を送り、病床についた盧生があくびをしながら目を覚ますと、そこは元通りの茶店だった、という話だ。名誉も恥も、成功も失敗もすべてはかないものだよという真理を、この話は示唆している。

この物語を読んだ時、学生の頃に図書館で学んだ物理のしくみについて思い出した。

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